ゲンゾー日記
2005年10月22日(土)  桃色の霧 

今日の夕方、ボクはボスとアキコと一緒に山へ行った。
棚田の向こう側に霧がたまってきれいだから一緒に景色を眺めよう、
とアキコが言ったので3人で棚田の霧を眺めていた。

すると夕日が射してきて、辺り一面が桃色の不思議な世界に変わった
のである。
空の雲も、山の間に溜まった霧も、田んぼの水面も、ボスもアキコも
きれいな桃色に染まった。

ボクはため息が出た。
もしボクが年をとった時、魔法使いが現れて、もう一度過去のどこか
に戻してくれると言ったら、ボクは今日の夕方に戻りたい。
ボスとアキコと一緒にこの景色を眺めることができるように生まれて、
ボクはとても幸せな犬である。


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