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写真の草はコセンダングサという草の花である。 この草の実は、秋から冬にかけてボクの体にたくさんくっついて ボクをかゆくさせた、あの憎きチクチクである。
ボクの庭にとうとうあのチクチクの花が咲いたのである。 ボスとアキコはチクチクの花を見つけるたびに抜いているのだが、 抜いても抜いてもチクチクは生えてきて花を咲かせる。
どうしてボクの庭にこんなにたくさんのチクチクが生えてくるの かと言うと、それは去年ボクがお散歩に行くたびにチクチクを体 につけて帰ってきたからなのである。
チクチクがたくさん生えてくるのでボスもアキコも困っているよ うだが、ボクはちょっぴり嬉しい。 なぜなら、このチクチクの花はボクが種をまいた草だからである。 チクチクと言えども、ボクがまいた種が芽を出して立派に育ち、 花を咲かせるというのはなんとなく嬉しいものなのである。

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