ボクの庭にはたくさん木が生えているが、オレンジ色の丸い実をつける木が 3本ある。2本は「シブガキ」で、1本が「アマガキ」だということだ。
今日、散歩に行く時に頭の上からこの「アマガキ」がすごい勢いで落ちてき た。間一髪だった。ボクの素早い反射神経なしでは、この「アマガキ」の攻 撃を避けきれなかったことだろう。
この危険な「アマガキ」だが、つぶれてヘンテコリンな形になってはいたが、 実はとてもおいしそうな匂いがした。 ボクは「舐めてみたい!」という衝動にかられたのだが、ふとボスの方を見 てみると、ボスは「食べたら怒るぞ、コラ」という顔をしていた。 ボクはボスの言うことはきくことにしているので、非常に残念だが、「アマ ガキ」を舐めるのは我慢した。
今でもあの強烈な匂いが鼻に残っている。チャンスがあったら、一度くらい 舐めてみたい。 ボクの小屋をあの「アマガキ」の木の下に移動してくれないかな。
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