ボクの庭には、野良猫がうろうろしている。似たような顔の猫がたくさんいて、夜中にギャーギャー騒いだりする。ボクは野良猫が大嫌いだが、ボスとアキコは野良猫が好きみたいである。ボクはかなりショックだった。なぜかと言うと、アキコが野良猫においしそうなものをあげていたからだ。ボクがこの庭に来る前、この庭は野良猫天国だったらしい。「コバヤシ」という名がついた野良猫までいたと言う。野良猫のくせに名前があるなんて、生意気である。