dependance diary** 2004年10月、彼が逮捕されました。
突然の出来事に戸惑いながらも奮闘した日々。
そして2005年2月、執行猶予4年と言う判決を受けて彼が戻ってきました。
そんな私達の毎日を綴ります。


dependance diary**





■初めての留置場そして供述調書<前半>
2004年10月28日(木)


この日は彼へ着替えを届ける為に、
とある場所にある留置場へ向かった。



留置場のある駅に着くと、
そこは何とも殺伐としていて、何か寂しいキモチになった。




初めて足を踏み入れる留置場。
坂を下って一歩一歩ゆっくりと中ヘ向かう。
玄関の前には、彼も乗ったであろうサイレンのついた大型車があった。
その車を見て胸が痛くなり、立ち止まりそうになった。。
インターホンを押して中の人を呼び出すと玄関のドアが開く。
その玄関でのやりとりを数回繰り返して、やっと受付に入れた。





受付で「今日は接見(=面会)禁止が出ている」と言われた。
昨晩、警察から今朝地検に行くと聞かされていたので
会えない事は分かっていたけれど、
いざ接見禁止が出ている事によって、
手紙ですら受け取って貰えなかったので
ショックだった。




ただ彼の元に届くのは着替えだけ…。




ちょっとね、
もしかしたら彼に会えるんじゃないかって期待してた。
会えなくても手紙だけは彼に渡るモノだと思ってた。
彼に私の今のキモチを伝えたかった。
私のキモチを伝えて、一人の彼に少し安心して貰いたかった。





馬鹿みたい。。。
現実は厳しいのに。。




彼は罪を犯した者。
例え小さな罪だとしても、罪は罪。
自分が甘い考えだった事を痛感した。






涙が出てきそうなのをこらえながら、
受付の紙に震えた左手の人差し指で拇印を押した。
頭を下げて私は留置場を去った。




空はこんなに晴れているのに
心が晴れることはなかった。






















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