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2009年01月30日(金) 日本を代表するヒーロー声vs二枚目声(追記)

キャシャーンsinsの1回限りのラジオというのを聞きました。
もうすぐ発売されるDVDBOXの宣伝のための特別プログラム。
30分の予定だったみたいですが48分ぐらいになって居ます。
以下の感想には一部ネタバレを含みますので、これから聴く方は読まない方が良いかも知れません。





本編21話(キャシャーンが大変なことになっているらしいです、そしてリューズには長セリフがあったらしい)の収録後に、このラジオを収録しているとのこと。先日のおまえらの時に既に収録したとコメントしていましたので、あの週のキャシャーンのアフレコ後の収録だったのだと思います。先週あたりかな。

まったく普段のようなボケをかます余裕もなく、先輩の出方をみながら恐縮して借りてきた猫の森川智之君(笑)。一方で、さすがわアニメで天下をとった日本を代表するベテランヒーロー声優の古谷徹さん、大人しくしているモリモリにもばしばし突っ込んで行きます。
まあ、オリジナルキャシャーンがオンエアーされていた頃というのは、もりもりは5〜6歳、一方で、その時既に、星飛雄馬で有名だった上に、当時は大学生が終わったぐらいだったという、キャリアで圧倒的な差がある古谷さん相手なので、同じ声優仲間である前に、いちファンのような挙動になって居ます。
魍魎とキャシャーンぐらいしか二人の共演を思いつきませんが、魍魎は収録で一緒になることが少なかったのかもしれません、(久保俊公と榎さんの会話は、あの喫茶店のシーンだけだったような・・・)ちゃんとした面識はキャシャーンが初みたいな雰囲気の会話でした。
結構古谷さんは自分の考えをしっかり言うタイプで、明るく爽やか系。年齢を感じさせないぐらい声もしゃべり方も若い。
そこでいきなり、モリモリが疎い分野に鋭い突っ込み。
自分の出た作品がブルーレイになっているならちゃんと再生装置も買うべきとのご指導が入りました。
森川さん、でもきっともうすぐPS3のFF7ACスペシャル同梱版を貰えるのでは?
(スクエニさんがどこまで気前良いかによりますが・・・)。

メールでの質問が結構マニアックで、どんな気持ちで演じているかとか、スタジオの雰囲気は?などと聞いてくるため、二人の本音もちらりと聴けて面白かったです。
どうやらベテランてんこ盛りの現場は、一家言のある人が沢山居る様子で、テスト後の本番前に役者さん同士でアドヴァイスが飛び交うとか、監督さんがテストの方がよいと嘆くとか、リューズ役の声優さんが結構大変な思いをしていそうだとか(たぶんアドヴァイスが多いのではないかと・・・爆)、当の古谷さんや森川さんは注意(アドヴァイス)されたい方なのに、アドヴァイスは誰からもないらしいです(笑)。

聴いていて一番興味深かったのは、森川さんが、役に深く入り込んでいるせいで、スタジオでスタンバイしている時にも雰囲気が役の雰囲気のままになってしまっているいう話。
暗い役ではスタジオでも暗い雰囲気になってしまっているということ。
明るくしてはしゃいでしまうと声が高くなってしまい戻すのが難しいらしいです、切り替えがそんなに簡単にできる方ではないから・・・と。
古谷さんも同じだよとコメント。
それほどしっかり役になって演技しているから、ああした臨場感が得られるのですね。
プロとしての心理的な裏側部分を語ってくれるというのは、普段めったに聴けないので、なんとも興味深く、ファンとしても冥利でした。

スタート前のプロモーションのイベント、黒キャシャーンとしてシリーズの隠し球的存在のディオ役の森川さん、出たいと言っても出して貰えなかったとか。役を貰っても秘密にさせられていたとか、漏らしてました(爆)。

ヒーローは眼がまるい、悪役は目つきがきつい(鋭くて格好いい)。
これ古谷さんの観察。なるほどなぁ・・・そういうところ(自分が貰った役のキャラ絵)をじっくり見ているんだなぁと、感心。愛着が湧くのでしょうね。やっぱり格好いいキャラだと、手放しに嬉しそうです。
そして表題の、ヒーローばかりを演じてきた古谷さん、2枚目だけど結構悪役を演じてきた森川さん、悪役と主人公ヒーローそれぞれの演技の難しさがあるとのこと。ヒーローはイメージを崩せない難しさ。むしろ悪役は演技の幅があってやりやすいとのこと。
演技では笑いの方が難しいらしいです。この二人にとっては泣きの方が簡単らしいです。
特に、大ベテランの古谷さんは「泣きの古谷」で業界でも有名とのこと。たしかに星飛雄馬は、伴忠太といつも号泣してましたっけ。
古谷さん、泣き演技で本当に涙流して泣くのだそうです(関係者には有名なのだそうです)。
そのため台本が見えなくなってしまうので、そういうシーンのセリフは暗記してくるとのこと。
さすがプロの中のプロです。
一方で切り替えが難しい森川さん、一度本当に泣いてしまうと、ずっと鼻声が直らないで一日中泣いている感じになってしまうとか・・・確かに、吹き替えで泣いてるシーン(特に号泣しているシーン、例えばブラピの吹き替えでデビルとか)では鼻声になっています、あれはやっぱりかなり感情が入って泣いてしまっていたのかも・・・ちょっと感動。

又やりたいねという二人、シリーズ最終にまたやって欲しいですね。
借りてきた猫状態の森川さんは、最後までキャシャーンのやりたいように、やりやすいようにサブに徹して居ましたが、それでもちゃんと話すべきことは話していたのが、さすがというか、むしろボケを考えたりしなくて良い分、まじめな発言が沢山でてきて、これはこれでファンに美味しいラジオになっておりました。

温泉ラジオがいつのまにか聴くのにひと手間かかることになっているのを知らなくて、ちょっととまどいましたが、無事に聴けて何よりでした。

(追記)ラジオの番組紹介ページをクリックすると、収録時の二人のツーショットと、収録後のコメントが掲載されて居ます。ポスタープレゼントもあり。うーん、このポスター欲しいかも。


まいける2004 |簡易メールシルバーナの船室(コラム)

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