声優さんと映画とアニメと
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2007年04月12日(木) |
季節外れの大雪・・・映画感想長いです |
経由地がシカゴだったのが災いして、足止め6時間をくらってしまいました。 でも、幸い行き先が暖かい地方のテキサス南部だったことが幸いしたのと、強運が重なって、9割のフライトがキャンセルになって大混乱なか、私のフライトは6時間遅れでしたが何とか飛んでくれました。 日本からのフライトが定刻にシカゴ上空まで来ていながら、天候様子見で着陸せず旋回15分、それでも定刻ちょっと遅れて到着した朝のシカゴ空港が、信じられないぐらい人でごった返し、発着ボード案内は、未定とキャンセルの嵐・・・シカゴ空港はどうもスムーズに行かないなぁ・・・
なんとこの混乱の中、同じ経路で今は昔の大上司(二人組)が乗っていたらしく、乗り継ぎ便ゲートで出くわしました。10年ぶりぐらいの再会では、既にお互い違う会社に身を寄せる身のため、なんとも不思議な雰囲気。無粋なので名刺交換はせず、本当に奇遇とでも言うべき、偶然の対面。でもまあ、同じ業界の人が多い経路ということです(笑)。先方のおじさんたちは既に某会社の取り締まり役で、先だって買収したアメリカの工場を視察にいらしたご様子、一人でアメリカをふらふら仕事して回って居る私に、〜さんらしいね、言って笑ってました。
今回は川合ちゃんだし昔の大上司にであったり、きわどいところで大雪シカゴ空港1日足止め寸前だったり、いろいろありました。
さて、ギュウギュウ満席だったJALシカゴ便のエコノミーで眠れない11時間半をすごした映画状況です(笑)
エラゴン(吹き替え版) うーん、これってDVD出てましたよねってことでちょっと密林で確認しました。
エラゴン:エド・スペリーアス(山田孝之) ブロム:ジェレミー・アイアンズ(有本欽隆) アーリア:シェンナ・ギロリー(小雪) ダーザ:ロバート・カーライル(家中 宏)
そうかぁ・・・ 坂口大輔君に似た感じの声の人です(山田君)、あとジェレミーアイアンズはヴェニスの商人ではジェレミーじゃなくてシャイロックなアルパチーノを演じてた人・・・とメモしていましたら、やはり有本さんで正解。しかし有本さんじゃなくてジェレミーはこういう時代劇風のコスチューム物が似合いますねぇ・・・ それと、アーリアは小雪さんなのか・・・実は微妙な台詞もありましたは、それほど悪くは無かったです。 ドラゴンサフィラの声が、田中敦子さんに聞こえたのだけど・・・(湯屋さんかもしれない、二人似てない?笑) お話は、壮大なドラゴンライダーサーガのほんのモノローグみたいな内容。いかにしてエラゴンがサフィラと出会ったか?みたいなイントロ的お話で、ラスボスみたいな悪の大魔王でかつドラゴンライダーのおじさん(出たぞーの大塚芳忠さんでしたよ、笑)が・・・この作品当たったのでしょうか? 指輪みたいに3部作ぐらいで続けてくれないと、筋がかなり消化不良。でもって、景色が指輪の世界みたいで、もしかして撮影ロケ地はニュージーランドかな? 剣と魔法の正攻法の世界、設定は大好きですが・・・うーん、やっぱり世界の映し出し方が規模が小さい(凄いのを見すぎたせいです)。指輪を見ていなかったら、結構これでも嵌ったかも。わけアリの協力者のお兄ちゃんが、かっこいいのです、こういう主人公の親友になって行く理由ありキャラの配置の手法、大好きだなぁ・・・ それと、最初に分かれたいとこのお兄ちゃん、あとになって敵で出てきたりするかも、だって血族だしね・・・続きが来たら、是非見に行きたくなってしまいました。 ファンタジー好きでドラゴン物好きとしては「パーンの龍騎士」を何時の日か映画化してほしいファンとしては、なかなか結構面白い作品でした。
デジャブ(吹き替え版) 面白かったです。ネタ的には過去へアクセスして未来の犯罪の証拠を検証するという時間ものなので、1回目始まって3分の1あたりからみたせいでぜんぜん伏線がわからず、納得できなくて、続けて2回目全部見てしまいました。それで、ああぁなるほどぉと、見ている側の謎解きシーン展開はちょとペイチェック風。つくりはCGを駆使しての現場検証や情報分析はTVドラマシリーズのCSIとか、少し前のトムの作品マイノリティレポートを彷彿(こっちは予知ですが)。 タイムパラドックスは気にせず見たほうが、うまくだまされてああぁと最後に納得できる作品です(こまかくいちいち突き詰めてると、なんとなく納得できない終わり方でもありますが、でも素敵な結末です) 起こってしまった大量殺人爆弾テロの犯人を追って、過去の情報を時間さかのぼって情報を収集できるビューア装置(空間を折り曲げて覗くらしい)を駆使する特殊犯罪捜査科学者チーム(なのかな?)が、初動捜査で行き詰り、勘の良い腕効き捜査官(デンゼル君、黒人俳優の中で一番ハンサムだと思います、でも中年になったなぁと感慨ひとしお・・・青年終わっちゃったよぉと裸体みて悲しかったり(爆))に協力を依頼。チームに入って推理のアドヴァイスをしてもらうことになる。 そこで、ある死亡状況が不審な美女クレア(なんだか人種不明の魅惑の美女)を殺した犯人がテロリスト本人であるとあたりをつけたチームは、彼女が被害に合う4日半前からの生活を追跡して犯人の痕跡を探り始める。捜査のためとはいえ、彼女のプライバシーをのぞき見するうちに、デジャブな恋愛感情にどんどん深みに移入していく主人公。スクリーンを見るうちにどんどん彼女に恋に落ちてゆくデンゼルの演技が素敵でした。そしてついに過去に干渉して彼女の殺害を阻止しようと行動を起こし始める、つまり過去を変えてしまい、大量殺人も食い止めてしまおうとする、そんなお話へ発展していきます。行き詰る展開はさすがのハリウッド演出で、面白かったです。
デンゼルがいつのまにかこんなにおっさんなのかと嘆くのもつかの間、ふと隣に居るのが、それよりなによりおっさんになったヴァルキルマーだと気がつき、びっくり(爆)彼のおっさん化があまりに急加速していて、誰?って思ってしまった。ヴァルはセイントの頃が頂点かなぁ・・・
あっと、声キャストを忘れるところでした。とにかく秀逸なる吹き替え作品です。このままDVDでしょう、間違いないです。大塚明夫さんがしっかりデンゼルを熱演、後の方は確信がないのですが、いつもの海外ドラマや映画で常連のベテラン面子です。聴いた声ばかり、鉄野さん、高野麗さんも居たと思います。犯人がねぇ・・・声に艶がぜんぜんない、これまたいかにもこの役らしい声の雰囲気の人で、キャスティングすごいなぁと感心。これはお勧め吹き替えです。
まだまだ映画見ましたよ〜!
ホリデー(吹き替え版) わはは、女性陣はばっちりでした、すばらしいキャメロンの人なんて、本人が日本語しゃべってるのかと思わせてくれるほど。ケイトの声も顔の雰囲気にばっちりでした・・・ ところで男性陣・・・・うーん、まず、ジャックブラックが結構男前系の低めの声、だれかなぁ・・・(高木渉君じゃなかったです)歌がめちゃくちゃ上手かったのですが、今回は2枚目寄りの役だし、本人の声に近い音域だったので、この人でもありかなって感じ、ジャックらしさという点では物足りない、怪しさがぜんぜん出てなかった。(あの怪しさは、ジャックブラックならではの特殊な空気なので・・・笑)、そしてジュードロウ・・・あーへたれすぎ、甘い声を通り越しして・・・やだぁ・・・許せない・・・ということで、観続けられず、途中でリタイア・・・だって、声高いし、へたれだし・・・へたれな役なんですけど、本人もさすがにそれほど美声ではないですが・・・ここは2枚目美声で来てほしかったりしたので、ちょっと・・・笑
次が本日見たなかで最高の作品
ブラッド・ダイヤモンド(原語字幕) ずきゅーんとばかり、私はどうも作品を通して役者に惚れ直せるというのを実感。 本当にレオちゃん、演技が素晴らしかったです。絶品。 バベルのブラピも絶品でしたが、色気は不足、でもこっちのレオちゃんは、若さもあり、したたかさもあり、繊細さもあり、色気もあり、やさぐれて心は荒みきっていたはずなのに、なぜか関わった人たちによってどんどん乾いた部分が湿ってきてしまい、最後には本当に心が愛に動かされていく青年の素晴らしい演技で表現していて、彼の過去の全作品をみたわけではないですが、見たことのある作品の中では最高の出色の出来でした。これ、オスカー候補は手放しで納得。ついでを言うなら、インファナルもといディーパーテッドではなく、こちらにオスカーを上げるべきでったのではないかと思ったり (やや、ラストに向かって脚本力不足というか設定の甘さが露呈している感じで尻つぼみ感があるので、ここがアカデミーで最後まで押し切れなかった理由かなって思えたりもしますが・・・) レオちゃんの損してるところは、童顔、無精ひげつけても、可愛いんだなぁどうも(笑)。今回、彼に初めて目力を感じたのですよ、感情を目だけで上手く表現できていて、言葉はきちんとジンバブエ(ローデシア)訛りになっていて、変な発音の英語をぺらぺらすらすらとしゃべるのがまたキュート、そして・・・
映画の概要です。 ナイロビの蜂のようなアフリカの内戦を利用して巨万の富を稼ぐ欧米企業の告発でもあり、ホテルルワンダなどのような、アフリカの病める内情を訴える作品でもあり、すばらしい脚本と演出でした。 カメラワークはハリウッドならではのスピード感とスケール感、戦争物らしい迫力もあって、残虐シーンもあるので(そのものは見せませんが)刺激の強いの苦手な人は無理かもしれません。 しかし、最近見た作品ではバベル(はブラピだけですから、笑)よりも、同じくレオが主演で出ているディーパーテッドよりも、ずっとずっと良かったです。 重い話ですが、あくまでもレオ演じる孤独な青年(31歳の設定らしい)の、生き様と視点、そして同じぐらいの年齢の被害者側の青年(ジャイモン)の視点を通しての描写は、人の感情にとても訴える純粋な感動があって、最後の方はもう大泣きしてしまいました。
舞台は内乱の荒れ狂うアフリカのシエラレオネ。 政府が産出したダイヤを独占するため輸出禁止して以来、密輸が暗躍、そこには反政府ゲリラや傭兵軍団も絡んできて、利権や思惑が入り乱れる。 政府軍と反政府軍のいざこざが血みどろ内戦状態。 軍備に必要な資金調達のために、ダイヤモンド鉱山で強制労働させられる市民。 もう一人のかわいそうな主人公のソロモン(助演男優賞ノミネートされてましたねぇジャイモン・フンスー)は普通に家族を愛する漁師さん(ジャイモンはまさに七変化の演技派)。反政府組織RUAに拉致され、家族と引き裂かれて強制労働させられ、その作業中に見つけた巨大なピンクダイヤを採掘現場近くに隠したことが事件の発端となる。ゲリラのリーダーにそのことを知られ殺されかけたところに政府軍の急襲に会って全員拉致される。 拘置所で出会ったのが、傭兵崩れのダイヤ密輸人である、アフリカ生まれの白人アーチャー(レオ)。 アーチャーはソロモンに目をつけ、ダイヤを自分のものにするためにソロモンを仲間に引き入れようと画策を始める。 一方、この現状を報道しようと、戦場を取材している女性記者(ジェニファーコネリー)。 ひょんなことで、彼女をナンパしてしまったアーチャーは、正体がばれたあとも、ダイヤを入手するための交換条件としてソロモンの家族を探し出すために、彼女を利用しようとする。 家族探しのために3人で行動を共にするうちに、生き残るだけで必死だった生い立ちゆえに、心が荒れすさんで利益しか追い求めていなかったアーチャーの心が(あれ、これって水天宮さんみたいだわ・・・・びっくり、同じですよ、そっくり)、二人の普通に純粋な愛する心を持つ人に接するうちに、だんだんと感化されて行動基準が変わっていく様子、心が開かれて行く様子が、これまたジーンとします。 最後はきっとそうなると思って観ていたので、ちょっとベタな終わりでしたが、それでも普通の映画マニアでもバケツ3杯、レオファンならばバケツ10杯は泣けます。 タイタニック以来でやっとレオに可愛いと素敵の両方の印象が復活、カメラマンと監督さんが彼の魅力を150%引き出してくれていると思います。ファン必見の映画です。 声、誰が来るかなぁ・・・浪川君だと、ちょっと演技の点でかなり弱いかもしれないです。できるなら内田夕夜さんあたりのベテランがいいのではないかと・・・
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