声優さんと映画とアニメと
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仕事から帰って、急にさだまさしの「夢ばかりみていた」を聴きたくなって聴いています。 久しぶりにヘッドフォンではなくて、 iMACの丸いスピーカーから音を出してMACで聴いているんですが、いい音です。良い声ですねぇ、特に初期の頃は本当に信じられないくらい綺麗で繊細で良い声ですし、上手いですねぇ・・・ちょっと女性っぽいというか、中性的な魅力が女性の心情を歌う曲に本当にマッチしています。さすがです。それとこのアルバム、音の仕上がり具合が素晴らしいですね・・・私の場合はいつもは低予算のスタジオで作った(笑)帯域の狭い、スラッシーでノイジーでクレイジーな大音響の音圧マッサージの快感を楽しむ(笑)メタルが大好物なのですが(爆、メタルのミックスダウンした音が綺麗だったら、それはもはやジャンルがメタルじゃないですから、笑、2Heartsだとギャンブラーがそうでしょう、音がすこし籠もって不透明な感じになるのがメタルチックなミックスの良さなんです。これが澄み切った青空になっちゃうとそれはそれはもうポップスやテクノの世界ですから、笑)、個人的に子供の頃にピアノを習っていたり声楽も少々レッスンを受けていたので、音楽全般が大スキなので、クラッシックもバッハとからラフマニノフとかチャイコフスキーが大好きなんですが・・・日本の音楽ではこっち系(フォークかな?)がスキです。アリスとか陽水とかかぐや姫とか、古いなぁ(でも陽水は氷の世界の前後のLPをすり切れるまで聴いた青春時代、笑) で「冬の蝉」ですよ・・・聴き比べるというわけではありませんが(でもやっぱり聴き比べてますかね)穏やかな部分の繊細さはさださんならではで綺麗な声がとっても胸に沁みマスね、ただやっぱり高音に向かう部分は、当時のさださんでもかなりがんばった感じで歌っています。同じ歌ですが、バックのアレンジも違えてますし、特に歌い手が変われば、表現したい感情も違うわけで、特に、森川さんが冬の蝉で歌い上げている心情というのは・・・ 幕末の動乱にあって、己の意志を貫き通して生きた男の生き様を重ねた時、岩城の歌声は、はてしなく広がる北海道の原野に冷たく切るように吹き付ける風みたいです。時におだやかでありながらも、全体に力強く意志のみなぎりを感じる、そして人知れず散って行く身の寂しも込められていて、そんな岩城京介(秋月)の心(あ、スパロボの役名もキョウスケだわ)が表現されているみたいで、ぐっと胸に来ます。小手先のテクニックはないかもしれない、でもストレートに体当たりで感情をぶつけてくるこの歌心には、パワフルさが逆に最期まで武士の意志を通し抜いた男の生き様らしくて、潔さまで感じます。 あの函館で再会し、後に雪の中で悲劇に涙する二人(一人)のシーンを思い出すと、精一杯に訴えてくる歌声のせいで涙が・・・こんなの、3巻の最期で聴いたらどうなっちゃうのかしら、きっと涙で溺死するしかないです。 しかし、OVAとはいえTVオンエアーはないでしょうに、ホントに良い歌を使わせてもらいましたねぇ(たとえ原作者がインスパイアされたとはいえ、版権もってる同じレコード会社が噛んでないと、権利関係なかなか複雑です)しかもそれを他でもない森川さんに歌わせて貰えるとは、ファン冥利です。
そうそう、昨年のマキシ収録時のインタビューでの飯塚さん発言にあった”スロースターター森川”がすごくお気に入りです。4時間カラオケ歌ってからスタジオに来い発言ですが(笑)、そういえばそうなのかもしれないなって思い当たるキャラソンがいくつかあるんです、だいたいどの曲も傾向として変化が多い2番の方が表現力が上がっているというか節回しが良くなっているんですよね(笑)しかもどんどん曲の後半に向かうに従って良くなるし・・・笑、感情の爆発が聴けます。それから何より、アレンジがほんのかけらでもいいのでロックテイストな感じのものがより出来が良い気がします。時として、いったい何処から?どうやってこんなハイパワーハスキーヴォイスを出せているの?普段の役ではこんなハスキーな声はいっぺんも出していないじゃん、という感じのシャウト前後のパワフルハスキーボイス(例えば「せいさつぅよだつぅのぉ〜むほぉうぅちたいでぇわぁ〜」ご存じ賽を振れの森川パート)に脳天が痺れます。
「王の男」の宣伝リーフレットを眺めていて気が着いたことが・・・ まず最初は、コレクターズ・エディションの煽り文句にびっくり。 そこだけ色を金色に変えて 「この特典は日本版だけ!」>>・声優座談会(森川智之、石田彰、堀内賢雄)・来日映像集 (一瞬声優3人が来日する映像集かと思ってびびったり、笑) また、リーフレットの内側の詳細宣伝印刷部分に中見出しで 「吹替版は人気声優!」 チャンセン・・・森川智之「宇宙の騎士テッカマンブレード」Dボウイ(ここに注目、なぜ今?) コンギル・・・石田彰「新世紀エヴァンゲリオン」渚カオル(あれ、カヲルじゃなかった?) ヨンサングン・・・堀内賢雄「アンジェリークシリーズ」炎の守護聖オスカー(そこか?) ああ、誰が、どんな宣材をみて作ったパンフなんだろうかと考えること小一時間(笑)
昨日の日記を読んでくださって、メールでテッカマンブレード2の小説の森川さんのエッセイの中身おお教えいただきました。本当に有り難うございます。感謝です。 きっと版権や著作権がありますから原文はまるまる乗せられませんが、とてもまじめで仕事に誠意と情熱をすべて傾けて真剣勝負で取り組んでいる彼の誠実さがにじみ出る文章です。 そして、くだんの初主役獲得の経緯の部分だけ抜粋します。 文章は1995年6月1日付けです 『・・・ある日のこと、ある番組の打ち上げ会場で脚本のあかほりさんと、キングレコードの大月さ んに、トイレに呼び出されて、「新番組のテッカマンに森川くんを主役にと考えてるからよろしくね」と云われたのだ。それ以来、お二人とは、くっさーい仲が続いている。・・・』 ああ、この頃から書く文章にすでにギャグをかましているモリモリって・・可愛いです。 あと、ヴォルテッカの件は 『みなさんも聞き比べると分かると思うが「ボルテッカー!」が収録時うまくできなくて、とても反省したのをおぼえている。』 としか記述がないので、居残り云々は別ので読んだのだと思います。 LDに封入されてた瓦版とか、当時の会議室での記事とか・・・ またソースが確認できたら報告します。
しかし、このエッセイの文章(1995年)を読んでも、先日の勝田声優学院の作文(1987年)を読んでも、この人はまったく寸分の違いもなく仕事に正面切って真っ向から取り組む姿勢が変わってません、まるでアメリカンフットボールのボールを持って突っ走るランニングバックの様です(彼どこのポジジョンだったのかしら、映画インヴィンシブルではマークウォルバーグが満身創痍の全身ぼろぼろになりながらも走るランニングバックを演じています)やっぱり大したものですねぇ・・・この初心を失わない、そして情熱を持ち続け、真剣勝負で全身全霊全力で仕事にぶつかっていく姿勢が、今の彼のポジションを築いて居るのだと実感。
たくさんのweb拍手を頂き本当に有り難うございます。
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