声優さんと映画とアニメと
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2007年01月09日(火) 吹き替えで死にそうになるなんて・・・(誤字脱字微修正)

帰って来ました。でもって荷物の整理もそこそこに明日からの出張の荷造り(笑)。
仕事のPCを開けてメールを受けたら、今日1日で仕事の山、今やっつけ始めた最中ですが、途中離脱、だって日記に書きたいこと忘れちゃいそうなんで・・・


まずは機内映画から

「ディパーテッド」
観ましたよ・・・死にました。とにかく吹き替えが・・・こんなに変な声の似合わない(まるで未経験の芸能人たちを集めたのかと疑うような)吹き替え版を聴いたのは初めて、レオ(ディカプリオ)もマーク(ウォルバーグ)もマット(デイモン)も全員、もそもそのだみ声演技、誰だ彼らは?演技がまるっきり出来ていないというわけでもないのですが、吹き替えの基本はまるでなって居ない。この人たちは吹き替え素人に違いない。声の出し方がなってないし、吹き替えとしての役者にあわせた演技の基礎がぜんぜん出来てない・・・ついでに脇も全員こっぴどかった、声やセリフの雰囲気が画面の人物にあってない人が何人も。唯一ジャック・ニコルソンの声の人だけがぴったり(これはまあぁだみ声の人ならそこそこ合いますが、多分過去にみた吹き替えのどれかで担当してる人です)。
しかし・・・脚本も悲惨、変な訳だなぁと思うセリフがいくつも・・・なんだかこれありえない・・・と思ってしまいました。どうしたのJALさん?
そうそう、この映画、ストーリィもちょっとなぁ・・・終わりの後味の悪さ、女性のキャラの扱いのお粗末さにも悶絶。なんだか途中で視聴に耐えられなくて、途中で何回かチャンネル変更・・・とほほな作品の出来でした。(これがアカデミー賞候補?嘘ですよね・・・)

「ユーミーデュプリー」
こちらも吹き替え版でした。ディパーテッドと比べたら、こっちは天国。でもマットの声もオーウェンの声も声優さんの名前が思い当たらない・・・誰かなぁ・・・マット・デュロンは賢雄さんと東地君をまぜた感じでちょっと良い声だけど演技がやや硬い、もうすこしはっちゃけてもいいんじゃないの?咲野さん声にも聞こえるシーンもあるけど、どうしてこんなに硬い演技なのかしら・・・一方のデュプリーことオーウェンの声は・・・軽めで明るい内田夕夜さん系の声だけど、ぜんぜん美声ではない感じ・・・で演技はぼちぼち、後半よくなって来ました。あと奥さんのケイト・ハドソン声は、たぶん岡本麻弥さん?似てますが、彼女にしては上手すぎる(笑)かも。マイケル・ダグラス=意地悪な父は小川真司さんだと思います。
なんだか、ヘッドフォンがあんまり良くないので、明らかにこの人とわかる声じゃないと聞き分けは難しかったです。

そんなこんななので、帰りの後半は持参のCDを聴いてました

NightHeadGenesisのDVDについてきたドラマCD (Episode8.5薬物)
御厨から力を一時的に抑える薬を手に入れた直人と直也、直也が試したがるので実行してみることにするが、危険な幻覚を伴う副作用が・・・そんな時に襲ってくるアーク・・・
始めは石田さんの素晴らしいモノローグからスタート、兄弟の状況が語られ、やがて話の始まりとともに兄の森川さんも登場。二人の心理や状況がしっかりとセリフやモノローグで描写されていて、ある意味、アニメ作品を見るよりも分かり易い。二人と共演者の演技がしっかりしているので、物語にのめり込める。これは最初からアニメにしないでドラマCDで作成ししてもよかったのでは?と思えるほどに、演出や音響も良かった。アニメでは微妙だった霧原兄弟のお母さん役の方、こちらでは素敵な演技でした(おなじひと?別人だと思います)。直人の短絡的な性格や直也の優柔不断で兄頼りの部分もあいかわらず。声の森川さんも石田さんも、アニメよりも絶妙に上手い心理表現で聞き応えがありました。なかなか面白かったです。特にこれは直也が主人公なのかな?石田さんの演技が特に素晴らしかったです。あと、直人の息芝居はさすが・・・(萌)

ドラマCD「ENDLESS」シリーズ完結記念スペシャルCD(全サ)
上のCDと期せずしてまったく同じカップリング、石田さんと森川さんのカップルに成田さん、中田さん、中原さん、檜山君他メインのキャストが総出演。
まずびっくりしたのが、森川さんの声の高さがNightHeadの直人とほぼ同じなのに、完璧に違う発声滑舌の演技。別人です。こちらは転がるように軽快で饒舌で軽妙。演技だけで印象がこんなにも違うとは・・・役者の恐ろしさを実感。
内容的には最後の仮装パーティ(なのか?)沢山得体のしれないバニーチャンがでてくる。楽しいです。それと本編と同じぐらいの長さの主役二人のフリートーク。刺青を入れるとしたら・・・というお題に対して、森川さん全身ヘビ柄だとかヒョウ柄だとかパンダ模様だとか・・・基本的に上り龍とかじゃなくて着ぐるみ系が好きなのか?笑。面白かったです。

あと、リピートとして「さよならを言う気はない」(小野x森川)と「YEBISUセレブリティーズ4」(森川x成田)を聴きました。

さよなら・・・の方は、じっくり聴くのは2度目。
1回目よりもそれぞれの心理描写というか演技をじっくり聴けてすごく良かったです。天海の小野大輔君は、やっぱり30%ぐらいは微妙な演技で(とくに抑えた演技の部分では)まだまだ想像力が足らないなぁという印象もありますが、陣内と感情を絡ませる部分は、なかなかぐっとくるセリフが多くて、本当に素質十分、とてもいい感じ。そして陣内、今回は彼の心理変化の表現を特に注力して追いながら聴きましたが、初回で聴いた印象をさらに深めたというか、随所にその存在感を感じさせるセリフ回しがあって、さすがだなぁと・・・とにかく、さらりとした、くどさを出さない演技(こういう立場の役であれば、すこしうねりをつけるだけで、前歴や現職から醸し出される嫌みな部分、オヤジな部分がでて、それなりに存在感を安易に出せるのですが・・・)この作品での陣内は、とにかく自然でフラットな暖かみのある男という部分が基本。そして全体を通して醸し出すこの包容力は一体・・・聴けば聴くほどに、絵の助けのないドラマCDでありながら、役の色と毒を消して背景画のような存在として立ち回る側にまわった時の、森川さんの演技の極意を味わえる貴重な作品であることに気がつきます。これは凄い、こだわりの逸品って感じの作品。主役でありながら、しかもこういう演技ができる役者さんは他にはみあたらないなぁ・・・陣内という役の解釈に、森川さんの役者としての個性をつくづく感じました。

さて、成田さん攻め、森川さん受けのYEBISUセレブリティーズ4
たまたまCDケースに入っていたので、もう1回改めて聴いてみることに・・・成田さんの神妙な演技が実に不思議というか、この人本気でやってるのかどうなのか判らない(とくに小杉さんや他の人などの仕事場のシーン、どうしちゃったのって感じがしなくもない・・・笑)のですが、とにかくこの森川さんの入れ込み様が凄い。一人で世界に入りまくっているというか、今回よくよく聴いて、モノローグの部分がとてもナチュラルなことだけでなく、二人の絡みのシーンが絶品な演技であることに気がつきました。誘ってるセリフのなんとも言えない色気と自然さ「まだ足りない」ってどの口が言ってるのって感じで、聴いてるこちらも撃沈。

「駆け引きはベットの上で」
ここまでクールでダンディな攻めの賢雄さん聴いたのは初めてで、どきどきしました。男前っぷりは半端じゃないっていうか、ここまでしっかりと役を作り込んできた賢雄さんをドラマCDで聴いたの初めてかも(吹き替えでは出会えますが)緑川君はいつもの感じでしたが、その分、賢雄さんが生き生きしてました。
これは凄かった・・・とりあえず、もう1回聴いてみます。

web拍手とメッセージありがとうございます。

明日はテキサスへ移動します。今度は仕事が立て込んでますので、またすこし間があきます。


追記
溜まってた年賀状を確認しました。一番綺麗なのがヘブンズドアからの1枚。森川さんお忙しいのに丁寧に名前とサインをありがとうございます。宝物が1個増えました。とにかく素敵な写真ですねぇ。(森川さんディナーショーパンフ用にも写真撮影したのかな?ちゃんとメイクしてますね、なかなかいい男に写ってます。アクセル君の可愛いこと、あの視線にはやられますねぇ・・・)


まいける2004 |簡易メールシルバーナの船室(コラム)

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