声優さんと映画とアニメと
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ギャラリーフェイクの藤田の声は響く良い声であてていて、聴いていて気持ちがいいです。ちょっと不思議なのは、「・・・ですぜ」って感じのセリフ、原作がそうなっているみたいだけど、ちょっと取って付けたみたいな違和感。今回はライカカメラにまつわる従軍カメラマンの話、これ、戦争の悲惨さむなしさを子供達にも伝えようと、かなり回想シーンではがんばった感じがするが、ちょっと長かった気がする、その分、最後にネガをどうしたのかが判らなくて、後味が悪い。カメラを渡して、ベトナムのその後の人々の生活の写真がラストに出てくるので、平和な人々を撮すカメラマンとして復帰したとの暗示なのか、いまいち判りにくい。藤田の悪党ぶりも中途半端で、戦争の悲惨さを使える意味でも、とことんネガにこだわるなら、其処を描写してほしかったし、サラの行動は涙を誘うが、演出が悪くて取って付けた感じ、ガイドが襲われたシーンも、取って付けたみたい。ちょっともったいない題材だ。直後のジパングがめちゃくちゃ面白いだけに、なおさら演出作画脚本の上手い下手が見えて、声優さんの演技のレベルが違わないだけに、残念でならない。今のアニメとは思えないほどの絵が下手だし、森川さんがかわいそうだ。
ハードディスクレコーダの中をすこし整理中に、TVでゼータガンダムをやってた。 ブライト=鈴置さんの美声がステキ、セリフにアンカーがあって、命令口調の時の一語一語に重みがある。ガンダム初期のブライトの焦りと青い部分が残るちょっと神経質な雰囲気を持つたせた演技から、こちらでは老成した艦長への成長ぶりがセリフ回しで表現されてる。さすが。 それにしても波瀾万丈(ダイターン3)や戦国魔神ゴーショーグンで痺れたクールで男前な美声健在。この方のトムクルーズは悪くない(森川さんもステキだけど)。ただ、実際のトムより美声になっちゃう。トムはもうすこし演技に余裕がないのと鈴置さんと比べると迫力も色気も足りない。 カミーユの声が飛田さんなんだよね・・・この方も良い声。この方、テッカマンダガーでペガスなんだけど、どうしてこんなに良い声なのにペガスなの?っていうぐらい、テッカマンブレードは凄いキャスト。 チーフが鈴置洋孝で、同僚が松本保典と林原めぐみと飯塚正三、中原茂、横山智佐、妹の水谷優子、ライバル堀内賢雄、敵に若本紀夫と子安武人、などなど・・・13年前の感覚だとこんなものなのかもしれないが、現在この方々は全員主人公級で、今じゃあり得ないほどの使い方。主演の森川智之が当時一番ぺーぺなのが、何回もいろいろな所で書いてるけど、まったくもって信じがたいほどにほほえましいし、熱い演技だった。 なによりの衝撃は、あの富野アニメの傑作である聖戦士ダンバインの主人公ショウ・ザマがオカマのレビンちゃんになったこと。これほどの転身はアニメマニアを悶絶させた、まあ、これは実はシュラトの井上=レイガというお色気系のハンサムキャラの発展変化型がレビンだったのだが・・・こちらのレビンは完全完璧なオカマで、シャワーシーンに悶絶した(別の意味で)人も少なくない。 でもって、レビンとDボウイのコンビがBLすると青の軌跡シリーズになる、わはは。考えたら納得できる配役で恐いくらい。 ということで、ブレードよりさかのぼること数年前の大ヒットアニメが、当時一番人気の井上和彦最高のお色気男前キャラのレイガを産んだ天空戦記シュラト、後のブレードとは恐ろしいぐらいにキャストがかぶっている。ラスボスが鈴置さん、メイン関俊彦、井上和彦、山寺宏一、堀内賢雄、飛田展男、他にも林原めぐみが動物系キャラ、水谷優子がかわいいヒロイン。当時ペーペーの子安さんが、自分のキャラがつかみ切れなくて悩みまくったデビュー作、森川さんより一歩先にブレークした子安さんのキャリアのスタートポイント。なので、ちょっと似た雰囲気のブレードでの子安キャラのエビルはもうなんの迷いもなく最高の演技、これぞ子安キャラの真骨頂で当時一番人気だった。当時も今も、アニメの最前線で2枚目をやり続けているボーボボでクルル曹長な子安さんに乾杯。
しかし、この時期が大豊作だったのがよく判る。当時の売れっ子の方々が、全員化けて逞しく生き残り、今もメインで活躍中で、あまり世代交代が進んでない。これはこの業界の特殊なところかな?これは別の話だ。 上記のキャラを演じた男性声優さんの相当数がネオロマにスカウトされたというのも、時代を象徴している。今の若手が、この中堅&ベテランの男性2枚目軍団の牙城を突き崩すのにはかなりの力量が必要。
明日は出勤だ・・・
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