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2006年07月05日(水) 奇跡を見ました。

以前、ここで、静岡新聞社のIさんの病気の話を書いたんですが、そのIさんが、生存率15%の淵から奇跡の生還を果たして、今日、我が社に挨拶に来られました。末期の食道癌と聞いていたので、私たち周囲の者としても、一縷の望みを、お守りや、左馬の茶碗や、かえるの置き物(無事帰る)に託して見送ったわけですが、今日のIさんは放射線による治療の後遺症も、抗がん剤による副作用もまったくなく、入院直前以上に健康な様子でした。Iさんの癌は、すっかり消えてしまったのだそうです。
 静岡県東部地区には、国立長泉癌センターという日本屈指の病院があるのですが、そこでIさんは治療を受けて、手術のしにくい場所に巣食った病気を根絶したわけです。これまで癌が良くなったという方には何人かお会いしましたが、これほどまで完治した人を目の当たりにしたのは初めてでした。本当に感動で涙が出ましたが、同時に、今日ほど、うちの母も、治してあげたかったなと思った日はありませんでした。医学の進歩を痛切に実感した日でもありました。


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