ひまわりさん観察日記
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| 2005年04月19日(火) |
頼れる先輩(呑竜教室) |
おはなし絵『おじいさんのつるつるかぼちゃ』大制作も、あと一息!それぞれ担当の場面が仕上がってきて、最後に隣り合う絵が上手く繋がるような作業に入っています。4場面目に突入ののんちゃん(小3)ともえりちゃん(小3)は、合作で取り組むことになり、また新鮮な気持ちで臨めたようです。
3月にお休みが続いてしまったゆうたくん(小3)は、それでなくても慎重派でおはなし絵に突入したのが人よりも遅かったので、1場面目に手こずっている。ダンボール板にポスターカラーで下塗りをして、乾いた上からクレパスで線描き(これは省略も可)、さらにポスターカラーで色を乗せていく、という手順で進めているのだが、クレパス描きで本人は完成したつもりになっている。というか、慎重派のゆうたくんらしく、この上にさらに絵の具を塗ることが億劫なのでもなく、失敗を恐れてる気配。
で、『ゆうたくん盛り上げ大作戦』を、センセイは企てる。
ゆうたくんの『ツボ』を突くっきゃない。
今日から正式にあとりえの一員となった、れおくん(小1)は、ゆうたくんと同じ小学校に入学したばかりだ。れおくんにとっては、ゆうたくんは幼稚園の先輩、小学校の先輩、そしてあとりえの先輩、となるわけだ。 おまけにれおくんのおにいさんのりきとくん(小5)は、本日発熱でお休み。あとりえの男の子はこの3人のみ。つまり、入会したてのれおくんをサポートしてあげられるのは、ゆうたくんしかいない!
ゆうたくんは表面的には元気者でいつもおちゃらけてあとりえを賑わせているが、とっても慎重派、しかも頼られると俄然威力を発揮する頼もしい男の子。その『ツボ』を押してみよう!
「ゆうたくん、(今までゆうたくんが描いていた)この場面の隣が空いているから、れおくんにお願いしようと思うんだけど、れおくんひとりじゃちょっと難しくて可哀想だから、ゆうたくんも一緒に描いてくれるかなあ」 ・・・新しい場面で、れおくんとの合作を提案してみた。
すると、はじめは「えーっ!めんどくせーー!」などと渋っていたゆうたくんだが、実はちょっと嬉しそう。「お願い、他に頼める人いないのよ、りきとくんお休みだし」とさらに頼むと、「しょーがないなあ、ほら、『れお』とかいうヤツ、やるぞ!」と、ちょっと照れながらもやる気を見せた!
(念のため、「『れお』とかいうヤツ」という呼び方には、確実に後輩に対する友情がこもっています。そのたびに「れおくん、でしょ」と直していますが。)
それからはアッという間である。
ゆうたくんがリードをとって、れおくんもいっしょにかぼちゃのつるをつるつるっとさせたり、川に橋をかけて魚まで描いたりした。れおくんが「かぼちゃは描けない」というと、ゆうたくんが先に描いてみせて「これをまねして描けばいいよ」なんて言ったり。
調子が出てきたので、センセイもここぞとばかりに隣にゆうたくんの途中の絵を並べて「ついでにこっちも塗っちゃおうか!」と提案すると、そちらにも手が進み、ぐんぐん絵が生きてきた。あんなに引き気味だった絵筆を持つ手が、つるつるつるっと軽やかに、絵に命を吹き込んでゆく。
作品写真は、後日掲載いたします。
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