ひまわりさん観察日記
DiaryINDEXpastwill


2005年04月15日(金) 絵の具修行(一ノ割教室)

どの教室でも春のソワソワ感がまん延する中で、金曜クラスはいつもにも増して集中して絵を描いている。油絵を描くひまわりさんが多い中で、特にこの春油絵デビュ−したしょうちゃん(小3)の集中力の深まりは著しい。

しょうちゃんは2年生になった頃から「油絵、油絵」と言い続けていた。油絵を描きたくてしかたがない。2つ上のお兄さん、まあくん(小5)が油絵を描きはじめると、隣を陣取って絵の具や筆をいたずらする。とうとう止められず、画用紙にまあくんの使い残した油絵の具で絵を描いたこともあった。

2年生の秋頃から、その熱は深まった。
「いつから?いつから描いていい?」と連日の粘りに負けて、「じゃあ、2年生の3月からね」と、ちょっとだけフライングを認めた。




これはしょうちゃんの記念すべき第一作目の油絵。図鑑を見ながら、クワガタとかぶとむしを大きく描いた。周りに色を入れて欲しかったのでそう言うと、星を描いた。白い部分はキャンバス地むき出し。普段はなるべく全体に色を入れるよう指導しているが、何度も描き直した木炭の下描きの痕跡がいい味を出しているので、キャンバス地もいいか、と思い無理強いはしないことにする。

そして現在2作目を描いている。2作目も「かぶとむしを描く」と言い出したので、同じではつまらないなと思い、別の絵を描いたら?と勧めたが、他には描きたいものはない、どうしてもかぶとを描きたい、と言うので、それもいいかと思い、1作目と違う感じの絵にしようね、という条件で描き出す。

しょうちゃんにはひとつ下の弟がいる。りょうすけくん(小2)だ。
しょうちゃんがめでたく油絵に昇進すると、今度はりょうすけくんが黙っていない。しょうちゃんの絵の具をいたずらしたり、「おれもかきたい!」と言ったり。

「しょうちゃんもずっと我慢してきたからね。りょうすけくんも来年まで、もっともっと修行しないと。(水彩)絵の具で修行しないと!」

・・・餌で釣るみたいな、ちょっとずるい戦法だが、なかなかやりたがらない絵の具のおけいこの導入としては、とても効果があるこの一言。




ってわけで、油絵と同様に、画用紙に木炭で下描きをして、そこに水彩絵の具で色を塗った、りょうすけくんのオオクワガタと幼虫の絵。とても気持ちよく、大きく大胆に描けました。この調子であと1年。修行の道は長いのだ、りょうすけくん!


ひまわりあとりえ |MAILHomePage