ひまわりさん観察日記
DiaryINDEX|past|will
2005年02月01日(火) |
継続は力(呑竜教室) |
「(寝ている時に見る)夢って、ふしぎだよねえ」というさとちゃん(小4)のひとことから、『大抵夢はいい場面の途中で目覚める』ということについてみんなで話し合いながらのおけいこ。
ゆうたくん(小2)が、面白いものを持ってきた。 新聞の切り抜きを何十枚も重ねて綴じた束。
それは読売新聞の朝刊の4コマ漫画『コボちゃん』だ。
「ぼくね、コボちゃんがカラーになってから、あつめることにしたんだよね」と、ゆうたくん。
『コボちゃん』がカラ−刷りに変わったのは、数カ月前。それから毎日、ゆうたくんは4コマ漫画を切り抜き、昨日の切り抜きの後ろへ、セロハンテープできれいに貼り重ねて、ちょっとした『漫画本』に仕立てているのだ。一番上には、『コボちゃん』とデザイン文字で手書きした表紙をつけて。
「すごーい!!」私だけでなく、同級生たちも感嘆の声を上げる。 「ここがすごい!」ともえりちゃん(小2)が指さしたのは、セロハンテープで留めてあるところ。縦に細長い束の上中央あたりで毎日毎日後ろに一枚ずつ留めていくので、前の表紙のテープの部分にはテープだけが重なってゆき、ボコッとそこだけ分厚くなっている。日々の努力を象徴しているかのようだ。もえりちゃん、目の付け所がニクイねえ。
「ばあちゃんも『すごい』っていってる」ゆうたくんは満足そう。
小学2年生の男の子が、毎日欠かさず、漫画とはいえ新聞を切り抜き、丁寧に綴じていることを想像してみていただきたい。難しい作業ではないけれども、なかなかできることではない。『コボちゃん』への思い入れ、カラーになったことへの感激、毎日ちょっとずつの楽しみ・・・いろいろな要素が、ゆうたくんのコツコツ魂をかき立てているのであろう。
私はこの『コボちゃん』ミニ冊子を見て、懐かしいことを思い出した。
中学2年の時、担任だった恩師(国語)から教わった方法で、自主学習していた。 それは、新聞一面下にあるコラムを切り抜き、ノートに貼って、100字以内に要約する、というもの。
先生が「こういう方法がある」と紹介しただけだったか、その日の宿題になったのか、忘れてしまったが、なんとなく面白いなと思い、その後毎日続けたのは、多分クラスでは私だけだったのではと思う。
もちろん、毎日だったか週一だったか、先生に添削してもらうことが、励みだったし、それが楽しみでもあった。その先生は私の卒業後に退職されたが、今では私の個展で作品を『添削』して下さっている。
継続は力、なり。 ゆうたくんにもきっと、なにかすてきな思い出や、なにかしらの力が、身につくはず。ガンバレ!
ゆうたくん作『だるまの望遠鏡』
|