ひまわりさん観察日記
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2005年01月17日(月) |
富士山(一ノ割教室) |
4年生の男の子ふたりが勇ましく油絵を描きはじめて、新年おけいこ始めにふさわしくあとりえ全体の雰囲気が活気づく。下級生も折り紙で絵作りしたり、冬休みのことを絵にしたり、昨年末の動くおもちゃ工作をしたり。
たけしくん(小1)が、富士山の絵を描いた。頂上には家族の絵もちっちゃく描かれている。迷わず青い色鉛筆でごしごしごしと塗っては「けずって〜!」と私に渡す。あまりに何度も言うものだから、「他の青い色鉛筆も使ったら?」と言うと、「いいことかんがえた〜〜!!」と言って他の青に近い色鉛筆をごっそりと持って行き、両手で塗りはじめた。
「ほお〜〜!いいえだねえ〜」なんて、自分で言っている(笑)。
お母さんがお迎えにくると、たけしくんは必ず今日描いた絵を見せて報告する。「ほらあ〜、ふじさんだよ。こっちにはふつうのお山もかいたよ。すごいでしょ〜」富士山の裏には、何種類かの緑色の『ふつうのお山』も描いたのだ。
富士山の絵を見て、お母さんは「ええっ!すご〜い、1年以上前にバスで五合目まで行ったこと、記憶にのこってたんだ〜」と感激されている。
・・・・いえ、違うんです。 実はなぜたけしくんが突然富士山を描いたかというと、今日一足先に描き終えて部屋に飾ってあったけいじくん(小4)の油絵、それが真っ青で大きな『富士山』で、あとりえに来るなりその絵がたけしくんの目に入り、「ぼくもかく〜」と、何の迷いも無く『青い富士山』を描いたのでした。
けいじくんは「年の始めらしく、富士山を描く」(本人談)にあたり、「上の方は、雪が積もっているから白いんだよね、他の部分(の色)は?」と本人なりに考えて『青』に決めていましたが。
そのことをたけしくんのお母さんに報告すると、「小さな子がバスで富士山五合目までつれていかれて、これが富士山、なんて認識できませんよねえ。」と苦笑されていました。
いえいえ、将来たけしくんが自分の力で富士山と再会したときに、『バス』と『青い絵』の2つの記憶が一致することがあるかもしれませんよね。
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