ひまわりさん観察日記 DiaryINDEX|past|will
家から空き箱を持ってきたり、画用紙を利用して、お家作りを楽しむ子、ポトンと落ちていた椿の花びらではり絵をしたりチョウチョを作ったり。上級生は『パラパラマンガ』に挑戦。 これが本当の『『指人形』? 椿のはなびらの帽子。 TVの某バラエティ−番組で、一般視聴者から寄せられる、ノートや教科書の片隅に描かれて作ったかなり精巧な『パラパラマンガ』を紹介しているのを、御存じだろうか。まあ、この番組を見たことがなくても、学生の頃、棒ニンゲンが走る、程度のパラパラマンガを作ったことがある人も少なくはないであろう。 ゆかちゃん(小4)は、よく『昨日見たTV番組』の話を聞かせてくれる。おけいこが日曜日ということもあり、前日の晩に見た『本当にあった怖い話』の話題がそのほとんどであったのだが、先週は自分で画用紙を小さく切って『パラパラマンガ』を作っていた。 私もその某番組でパラパラマンガを紹介するのを何度かみたことがあって、その精巧さに「すごいな〜、パラパラマンガ、侮れない!」と感じていたので、ひまわりさんが興味を示すのも当然かも、と思った。 画用紙では上手くパラパラッといかないので、次週パラパラしやすい紙を用意することを、ゆかちゃんに約束、帰り際「わすれないでねっ!」と念をおされた。 そして今日、100円ショップで買っておいたブロックメモを用意して、ゆかちゃんを待つ。 他のみんなにもすすめると、TVの影響なのかは知らないが、ほとんどの子が一度は学校の教科書やノートに描いたことがあるということで、喜んで作りはじめた。ブロックメモを適当な枚数で小分けして、皆に配る。 ゆかちゃんは興味を持っているもののまだパラパラマンガの「動きをコマ送りのように描く」という仕組みを上手く理解しておらず、パラパラマンガというよりは普通のマンガになっているが、『女のおんねん』(オイオイ・・)と『真夏のサンタクロース』(なぜ今、真夏・・)を描いた。 ゆきこちゃん(小5)はバスケのシュートを決めてボールを拾いに走ると転んで頭を打ったと同時にゴールが落ちてきて直撃、倒れていると救急車がやってきてひかれてしまう・・というなんともシュールな絵を、でもなかなか上手く動く絵を、描いた。 けんしろうくん(小5)は、『きゅうきょくミサイルでSOS』という、ミサイルを発射するとビルに直撃する絵を、とても丁寧なコマ送りで描ききった。 さらに中学生ともなると動きはよりきめ細かくなる。 しゅんすけくん(中2)は『小山の花火』というタイトルで、打ち上げ花火がどかんと打上がり、その花火のテンテンもようがいつのまにかすいかの種となっておおきな口に飲み込まれる、というもの。動きもさながら、アイディアもおもしろい。 ゆうきくん(中2)は『のび太の大冒険』というどこかできいたことのある壮大なタイトルであるが、内容はのび太がひたすら犬に追いかけられて最後に噛みつかれる、という、でも意外と一番笑ってしまう可笑しさ。途中、ドラえもんがタケコプターで飛び回っていたりしてたのしい。 どれもこれもおもしろいのだが、どのひまわりさんの絵も人物が棒ニンゲンであること(のび太でさえ、棒ニンゲン)が、アートを追求するあとりえの姿勢としていかがなものか・・・でもまあ、この度は主題が別にあるということで、いたしかたなく許しちゃいましたが、でもあの某番組での精巧な『パラパラ』を熟知しているゆかちゃんだけは、人物が人物らしく描かれていて、今後先輩たちの『パラパラ』を見て仕組みを学習し、修得してほしいなあ〜、と思う次第です。
|