ひまわりさん観察日記
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2004年11月02日(火) ジェラシー(呑竜教室)

貼り絵月間は終わって・・・と言いたいところだが、もうひといきの人には引き続きやってもらう。おけいこ後半に、今月から取り組むゴム版画の下描きを1年生から5年生全員でやる。


「りきとくん(小4)の貼り絵はおもしろいね〜、発想がかわってる!」
・・・と、同年代のひまわりさんをちょっと褒めようものなら、すかさず食い付いてくるのがあとりえ最上級生のまりなちゃん(小5)。「ふ〜〜ん、どうせ私達のはおもしろくないよね〜」

「ね〜〜っ!」と楽しそうに同意するのが、同じくあとりえ歴の長いさとちゃん(小4)。最近ふたりはいっしょになると大人びた発言をしたり、こそこそとうれしそうに内緒の話をしたり・・ひとりずつだとまだまだあどけなさも素直さもある女の子ですが・・なかなか難しいお年頃になってきています。

「まりなちゃんやさとちゃんの良さも知ってるけどさあ、りきとくんの貼り絵って、女の子には出せない男の子らしさって、あると思わない?」なんて言おうものなら、「どうせ男の子の絵のほうがおもしろいっていうことでしょ?」なんて言われてしまう。「いやいや、センセイも女だからね、ついそう思っちゃうだけで、女の子の絵には女の子の良さが・・・」と、私もちょっとしたコメントに気が抜けない。

口ではそんな風に言いながらも、正統派で優等生のまりなちゃん、今回ばかりは『ちょっと冒険』することに興味を示している。

「まりなちゃんはね、上手に描けることはもうわかっているから、さらに飛躍するには、『ちょっとやりすぎかな?』って思うくらい、失敗を恐れず冒険することだよ」と、油絵にしろ貼り絵にしろ、日頃から言っている。
実はその『カラを破れない』感は、この私が一番よくわかっているつもり。大学受験の美術予備校で、同じようなことを毎日言われ続けていたので・・・・


かしこいまりなちゃんは、50%そのことを頭に入れて、残りの50%はだんだん楽しくなって遊びの感覚で、まりなちゃんなりの『冒険』を表現してくれました。ちょっとしたジェラシーが、もたらした成果でしょうか。


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