胡桃の感想記
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2000年07月25日(火) ◇トム・マグレガー著「エリザベス  ELIZABETH」

「エリザベス  ELIZABETH」
トム・マグレガー著  野口百合子訳  (新潮文庫) 376P

「毒の庭」のエリザベスのその後。(続編でもないし、繋がりはないけど時代設定と年齢がね)でも、もちろん例の従者たちはいない。
前作は娯楽色が強かったけど、こちらは、実在人物が多く、話も宗教問題が(カトリックとプロテスタント)を軸にしている。

エリザベスの周りは、常に陰謀や暗殺が渦巻いている。
愛した人は、政治的局面に立つと、てんで頼りなくなってしまう。
頼もしい(御幣があるかもしれないけど)ヒロインには、かっこいいヒーローは現れないのかな。だって、ロバートはエリザベスの女官にも手を出してしまうほどの、浮気性だもの〜。しかも、彼は結婚までしていたし!
それでも、やっぱりロバートを信じようとするエリザベス。何度も何度も。

そして、ラストシーン、仮面をかぶり綺麗に着飾った人形のようなエリザベス女王が誕生した。
表情豊かなエリザベスが変わっちゃたのは、周りの男たちのせいよ〜!!


胡桃 |MAIL

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