2015年01月28日(水) |
夢は叶わなかったとしても |
もうひとつ、ましゃから新成人向けのアドバイス。
「将来、ラジオ関係の仕事に就きたいが、それが叶わなかったらと思うと不安で眠れなくなる。
福山さんはまだ仕事をする前、もし自分のやりたい仕事に就けなかったら、と考えて
不安になったことはありますか?」という、19歳男子・ダイキくんからの質問。
福 「僕の夢は、ある部分は叶ったけど、まったく叶ってない部分もある。
一応、バンドやりたくて東京に来たので。
でも本当にバンドやりたいんなら、仮に今の事務所に受かったとしても、
『ソロでやりませんか?』『お芝居やりませんか?』っていうすべての提案を
全部断ればよかったわけじゃないですか。でもやっちゃったんですよね。
『ま、いいかなぁ』『俺は自分でそうは思ってないけど、芝居やってみたら?って
言われるってことは、向いてるのかなあ?』みたいな。
前も言いましたけど、俺には『口説かれるとやらせちゃう女の子』
みたいなところがあるので」
荘 「相手の期待に応えてがんばっちゃう、っていうね」
福 「なので、そういう意味ではあまり不安にならなかったタイプなんです。
ダイキくんは、『これがやりたい』っていうのがすごく決まってるから。
俺は(バンドじゃなくても)『なんか応援してくれるファンとか出てきてくれちゃったし、
ファンの声援も温かいし、これはこれでいいんじゃないかな、
これの方が向いてるんじゃないかなー』って。」
荘 「じゃあ、バンドを組むという夢はもう置いといたまま、今、ここに。」
福 「そ。置き去りの夢だから、もう全然。
でも今のバックバンドのメンバーはすごくバンド感はありますし、
今となっては、バンドじゃなくてソロで良かったかな、って思ってます。」
荘 「そうなんですか? 夢破れてよかったと?」
福 「やっぱりですね、この業界長くいるとですね、バンドがなんで解散するかとか、
なんで揉めるかとか、生々しい話、聞くんですよね。」←かしこまった早口でカワイイ
荘 「たしかにね。人間と人間だからどうしてもね」
福 「バンドサウンドへの憧れは、今でもあるんですよ。
でも、バンドが解散するまでのしんどい様子とか見てると、ソロでよかったのかな、
なるべくしてなったのかな、って思います。
もしバンド組んでても、俺みたいな性格の人はすぐ解散してたんじゃない?
『バンドやるって言ってたのにドラマとかすぐ出ちゃって、オマエ何なの?』とか」
荘 「ああ、他のメンバーから言われたりね」
福 「『バンドが売れると思って、バンドのためにやってんだよ!』みたいな。」
荘 「『曲も全然作ってくれないしさぁ』」
福 「『いや、曲も作るよ!』で、作った曲に対してまたメンバーがさ、
『売れ線狙いみたいじゃん』 『だって売れなきゃやっていけないじゃん!』みたいな」
荘 「妄想がすごいですねそれ」
福 「で、一生懸命曲作ってんのに、『分配が』とか言い出してさ、」
荘 「『オマエだけ貰いすぎてんじゃないの?』みたいな生々しい話になったり」
福 「そういうのイヤじゃん? だから結果としてソロでよかったのかな、って
『今は』思ってます。
だからダイキも、ここにしか俺の行くところはないんだ、ここしか行きたくないんだ、
って思わないで、もうちょっと余白というか、ラジオの仕事も幅広いですから。
たぶんダイキくんのやりたいことは『ラジオ制作』でしょ? ディレクターとか。
でも会社っていうのは組織なので、ラジオの会社に入っても『きみは営業に向いてるから』って
言われるかもしれない。だからもうちょっと余白をもって。
そうすれば、不安で眠れなくなるってこともなくなると思いますよ」
描いていた夢とは違うけど、今の場所で戦い続ける、って、
まんま「明日の☆SHOW」の歌詞ですね。
それもまたひとつの夢の叶い方なのですよね。
バンド内紛あるあるの小芝居が楽しすぎでした。
バンドの魅力は確かにあるけど、ましゃだけを見ていられる幸せを思うと、
ほんと、ソロでいてくれてよかったな、と。
たとえ、Mステ出演者のその他全員がグループで、ましゃひとりがソロで、
ご本人的にはちょっと寂しかったりしても、ましゃがソロでいてくれて、本当に本当によかった!
と、思うのであります。
新成人向けのアドバイス、まだまだあったのだけど、割愛して明日は変態向けにいきますよー。
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