| 2014年02月25日(火) |
W宇宙のお話のつづき |
今日は、台湾訪問中のましゃから、またまた新しいニュースがいっぱい届きました。
台湾観光親善大使に任命されたこと。
アルバムに入る新曲「暁」が、台湾の人気ドラマの主題歌になること。
そしてそのドラマにましゃも特別出演なさる予定だということ。
すでにステキな画像や動画もいっぱいアップされていますが、それはまた後日。
さて、人類はなぜ宇宙に行くのか? の続き。
「宇宙に行くことは単なるロマンだけではない。いつか地球に住めなくなったときのために、
我々人類の子孫のために宇宙に行く必要はあると思う」 by24歳女子
野 「よく言ってくれた! いやぁ、よく見えてるなあ!
まさに今、『地球を守ろう』ということ世界の宇宙飛行士が共同して立ち上がろうとしていて。
昨年ロシアに隕石が落ちたのは記憶に新しいですが、地球はかけがえのない存在ではあるが、
非常に危うい存在でもある。こういう外からの隕石や小惑星に対して、地球を守る必要があるだろうと。
そういうものが地球に向かっていることが早目にわかるように、まず観測し、
来たものに関しては、新しい技術でコースを変えてあげるとか、小さくするとか、
そういうことを人類全体で考えよう、ということを始めてます。」
福 「巨大隕石の軌道を変えるのは可能なんですか?」
野 「はい。たとえばイトカワに着陸したハヤブサの活躍がありましたが、
もしイトカワサイズのものがやってきたら甚大な被害なわけです。
ハヤブサのように隕石にくっついて少しずつエンジンを吹かしてやれば、軌道を変えられる。
いきなり巨大なエンジンを吹かさなくても、遠くの場所で見つけられれば
地球にやってくる何年かのあいだに小さいエンジンも24時間ずっと吹かしていれば
コースは変わってくる。そういう研究をやっているんです。」
福 「となると、発見するタイミングをいかに早くできるかということと、
あとは地球に向かってくるベクトルと、
エンジンをかけたそのパワーがどのくらいかということと・・・」
野 「なんかガリレオみたいですね!かっこいいなぁ!」 (大喜びしてくれるいい人野口さん)
荘 「♪ダララ・ダララ・ダラララ♪」 (間髪入れずVSを口ずさんでくれる荘ちゃん)
福 「僕も『ホットスポット』という番組で、様々な場所の絶滅危惧種に会いに行く旅を
何年か前から続けているんですけど、種として弱いものが死んでいく、ということは
もう仕方ないんですよね。競争の中で死んでいくのは『自然淘汰』という言葉があるとおり、
仕方ないことだと思うんですけど、それとは別に、
人間が横から介入したせいで変わってしまったものもある。
人類が宇宙に行く上で、宇宙にすでに排出してしまったゴミがもうだいぶあると聞いています。
それほど、人間というものは『もともとはなかったもの』を作り出してしまう。
だからこれから人類が宇宙に行くにあたって、それらを『まずキレイにしようよ』
という感じで進めた方がいいんじゃないかと。そういうことはもう始まっているのですよね?」
野 「そうですね。宇宙ゴミをちゃんと管理していこうというのはもう始まっています。
一方で、地球の自浄能力というのもすごいものがあって、
宇宙ゴミはやがて地球の重力で大気圏に引き寄せられて、燃え尽きてしまうんです。
そういう自然の焼却処理がなされる。」
福 「人類の英知を超えた、地球の生命力というものに、また! 助けられてしまったという!」
野 「そうなんですよね。地球から出たものは、ちゃんと地球にもどると。
まさに地球のしぶとさと言うかね。生命体としての強さと言うかね。」
福 「すごいなぁ。強いですね。危ういけれど強いんですね。強いけれど危うい。
ためになるなぁ、今日は。」
ましゃの新曲「HUMAN」を聴いた野口さん、
野 「すごい感動しました! 言葉が立ってますね。我々、宇宙飛行士の生きざまそのものですよ。
僕たちも『真実への冒険者』でいたいし、『理想への挑戦者』でいたいし、
『愛し愛されたい』と思っているので。これは是非タイトルを『astronaut(宇宙飛行士)』にしてほしいと。
やっぱり福山さんカッコいいなぁ! ステキです。」
福 「ありがとうございます。
この曲を書くにあたって、実はこの『真実への冒険者 理想への挑戦者』という言葉が
一番最初にキーワードとして出てきたんです。このワードが出てきて、これは何を言いたいのだろう? と、
掘り下げていったんです。
他の生命体も、僕たちがわからないだけで、実は知恵とか知能とかあるかもしれないけど、
やはり人間には真実とか理想とかを考えることができる。掲げることができる。
それをできるのは人間のみかな、という気がしていて。
そういう真実や理想を追求していくのが人間なんじゃないか。そして僕自身もそうでありたい。
そういう意味でこの詞になったんです。」
野 「なるほど。今、お話うかがっててすごく合点がいったのは、
『冒険者』とか『挑戦者』という言葉がすごく強くて、最初にそれがあるから、
他の言葉がすべてそれに向かっていくのだな、と。
ベクトルがそろってるんですよね、ガリレオじゃないけど。
だから聞いていてすごく清々しいし、こうありたい、と。
男たる者、永遠の冒険者であり、挑戦者であり。そういう意味ですごく惹かれる曲です。」
東大工学部→大学院→企業の航空技術者→宇宙開発機構(現・JAXA)→NASA
という、ガリレオ先生をもしのぐ華々しい経歴をお持ちの野口さんですが、
語り口は本当に穏やかでフレンドリーで、素人にもよくわかる楽しいお話でした。
東京オリンピックの聖火トーチを宇宙からやりたいという野望を持っておられるそうなので、
是非叶えられますように。
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