2013年04月16日(火) |
湯川先生、古美門先生、そして村山斉先生 |
昨夜のガリレオ第1話、
正直に申せば、さほど引き込まれるお話ではなかったかなー、と。
「4月の変人。6月の天才。」と銘打っているのだから、
湯川先生の天才っぷりと変人っぷりを際立ててこそ面白いのに、
天才っぷりが必要なほどのトリックではなかったような気がするし、
変人っぷりも岸谷(吉高由里子)の方が勝っていたのではと思えるほど。
素の福山雅治氏の最高にステキにヘンタイ(褒めてます)な姿を、番宣でいっぱい拝見してしまったので、
湯川先生にも、ついついそれ以上の魅力を求めてしまうことをお許しください。
内海(柴咲コウ)刑事とのシーンは、懐かしさもあって楽しかった。
数々の事件と、最後にあの「レッドマーキュリー」の極限状態(?)を共に乗り越えちゃったからか、
内海は、湯川先生のよき理解者のひとりになってしまった感がありますね。
それがすごく頼もしいのだけど、そうなるともうあの変人に真っ向から衝突することもないだろうし。
餞別にゲルマニウムの塊は笑ったわー。これぞ湯川先生。
それも含め、教祖の本当の力とか、岸谷への説教とか、ラスト10分はとてもガリレオらしくて面白かった。
こういうのがもっと全編にわたってちりばめられるといいのに。
もちろん、2話以降はきっともっと面白くなるはず。期待しております。
さて。
タイトルに列記したのはもちろん、天才つながりのお三人。
先日の「リーガル・ハイ」スペシャルはさすがの面白さでした。
思ってはいても口にするのはちょっと遠慮していることを、相変わらずハッキリ言ってくれる古美門先生。
気持ちいいわー。
何ひとつキレイごとで終わらせないけど、だからと言って救いようのないことにもならない。
裁判に勝つことだけは天才的でも、それ以外はほぼすべて「無能」って、
究極のプロフェッショナルかもしれませんな。
他の登場人物の皆さんも全員、以前のまんまのキャラクターだし。
10月からまた新シリーズが始まるそうで、これも本当に楽しみです。
湯川先生も古美門先生も、どれほどその言い方が無遠慮で人の感情逆撫でだとしても、
スキのない理詰めの解説には感動せざるを得ませぬ。
「容疑者Xの献身」の石上(堤真一)が、コンピューターがはじきだした四色問題の証明を、
「あの証明は美しくない」と言って認めようとしなかった台詞が思い起こされますが、
流れるようにわかりやすい解説には確かに「美しさ」がありますよね。
その意味ではおふたりとも本当にカッコイイ。美しさを体現するカッコイイ方たち。
このおふたりを比べる必要はまったくないのだけど、どちらも大好きな「天才」なので、
ますますの期待を込めて並べてみました。
そして天才お三人目の村山斉先生は、実在の宇宙物理学者。
「東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構 機構長」という肩書きをお持ちです。
この肩書きだけで、「ふぃぽなっち数列」とか「りゅか数列」とかを初めて聞いたときのような、
わけわからなさの代名詞的な響きを感じさせ、リアル湯川せんせいだー、と思ったり。
村山先生は4月11日のコズミック・フロント「”宇宙の終わり”に迫れ」で、
宇宙の中に見えないけれど存在する「ダークマター」と「ダークエネルギー」が、
宇宙をこれからどのような最後に導くか、について解説されていましたが、
それが本当にわかりやすくて面白かったのです。
「たかだか100年くらいしか生きられない人間が、138億年の宇宙の仕組みを理解し、
そのさらに何百億年か先に訪れるかもしれない宇宙の終わりについて理解する。
その研究を世界中の研究者と一緒にできる。そのことに今の自分は一番ワクワクする。
もしその謎を解明できる瞬間に立ち会えたら、たぶん涙が出る。」
と、最後に語っておられました。
凄いですね。楽しみですね。
変人度がまったくわからない村山先生を、湯川先生と古美門先生と並べるのも
どーかと思いますが、わたしにとりましては間違いなく要チェックの天才のおひとり。
宇宙の謎が解明され、それを美しい解説で聞かせていただける日を、楽しみにお待ちしてます。
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