はー。斗真がカッコよかったですー。というか、はてしなく美しかったですー。
が、やはりわたしにはかなりキツい血みどろさと爆音の連続。
でも、脳男(斗真)と精神科医・鷲谷(松雪泰子)の美しさが、グロさをだいぶ緩和してくれます。
もう1回見ようとは思わないけれど、
どこで目をつぶってどこで爆音に注意すればいいかわかったから、
見られないこともない。(どっちだ)
並外れた知能と鍛え抜かれた肉体を持ちながら、人間らしい感情を一切持たず、
凶悪な殺人犯だけを次々に抹殺していく脳男。
質問されたことに答える以外、話すこともなければ身動きもまばたきすらしないが、
殺人犯を「殺す」ために身につけた格闘能力は凄まじく、殺すことに一点の迷いも持たない。
とにかく斗真が素晴らしくて。
格闘シーンが凄かったのはもちろんなんだけど、それ以上に「静」の芝居が。
動きもしなければ表情もまったく変えないし、もちろん声もめったに出さないのだけど、
そこに居るというその「たたずまい」だけで、強烈に存在感があって魅力的で、
「目」や「顔の角度」などのほんのちょっとした動きで、すべてを表現する。
そしてなんたって美しい。なんだろね? ほぼ片目しか見えてない鬼太郎状態なのに、
陶器のような肌触りや冬の空気のような透明感が感じられる美しさ。
特に、ラストシーンの斗真の表情はあまりに圧巻です。
あのラストだけでももう一度観たいくらいです。
しかし、希望と絶望が同時に押し寄せる感じで、なんとも複雑な気分になるエンディング。
正直、脳男のこれからより、鷲谷(松雪泰子)のこれからの方が気になる。
あの人は、精神科医としてこれから何をどう信じてゆけばよいの?
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