18日のたまラジで、ましゃがまたとても興味深いことをおっしゃっていました。
シンプルにすることで見やすく聴きやすくなり、距離感が縮まる、ということ。
去年の夏にハマスタで、ファンクラブイベントの弾き語りライブをやった際、
実は3万人の観衆の前に立つというのはものすごく久しぶりだったのに、
3万人もいるということを忘れるくらい「近い」と感じた。
一般的に、会場が大きくなればなるほど、バンドのメンバーも増やして大編成にして・・・と
考えるが、それをやってると、たとえば「どれが福山の(ギターの)音なんだ?」ってことになり、
逆に観づらくなったり聴きづらくなってしまうことがある。
もちろんそういうゴージャスさも必要だが、編成を極力小さくすることで、
「聴こえ方の距離感」を縮めることができると気づいた、と。
それはハマスタいた客のひとりとして、わたしもすごく実感しました。
ステージ上にたったひとりだから画も音もかなり寂しくなるのでは、の予想に反し、
ひとりでもあそこまでやっちゃうましゃの凄さに
五体投地(土下座以上のひれ伏し方)のイキオイでしたよ。
普段は他の2人のギターとごっちゃになって、
どこをましゃが弾いているのかなんて、実はまったくわからないのに、
あの時は本当に最初から最後まで「福山雅治のギター」がきっちり全部聴こえていました。
アコギもエレキも、カッコいい演奏もやさしい演奏も、すべて届いていました。
もちろん、いつものあの心地よい低音の声と一緒に。
それが本当に嬉しかったし、
ギターが上手いのはそりゃ存じあげていたけれども、思っていた以上に
もっと凄いギタリストでいらっしゃるとわかり、それもさらに嬉しくて、
「聴こえ方」の距離はもちろん、気持ちの距離も確実に縮まった空間でした。
客がそう感じていることはましゃにもちゃんと伝わっていたようで、
スタンドのてっぺんにいる人にも、俺のやろうとしていることが
全部見えてるな、聴こえてるな、とわかった。
たぶん、その感覚が「距離感」を縮めてくれたんだと思う、と。
その経験がHOTEL de FUKUYAMAを開催したパシフィコ横浜でも生かされ、
ひとりでの鍵盤弾き語り、編成を最小に抑えた4ピースバンドなどで、
「聴こえ方の距離」をさらに縮める試みへとつながったようです。
そういえば、あの夏の弾き語りライブのDVD、まだ全部は観れていない!
1曲1曲がステキすぎてなかなか進めないのですよ。
ブロスTV.DVDといい、傑作がいっぱいで時間が足りませぬ。
なのに今日はまた福山蒸溜所の更新日。
雑談すら傑作すぎて、もうどうしたらいいものやら。
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