| 2011年12月21日(水) |
今宵は「ガブリエル・シャネル」 |
NHKBSプレミアムで午後11時からですよん。
今井翼氏がシャネルの最愛の恋人アーサー・カペルを演じるということで
ナマ舞台も何度か拝見しましたが、まさかTVでオンエアしてくださることになろうとは!
最初は今井さん目当てに拝見していましたが、観るほどにシャネルを演じる大地真央さまの凄さを
ひしひしと実感する作品です。
あの素晴らしい役者陣の中、正直なところ今井さんの存在感はまだまだ足元にも及ばぬというのは
どちらさまの目にも明らかでございましょう。真央さまも高橋惠子さまも枡毅さんもステキすぎる面白すぎる。
でも、真摯に堂々とわたりあっていらした今井さんもとてもステキでした。
アーサー久しぶりだよ、アーサー♪
さてさて、先週末は、忘年会帰りの夫が酔っぱらって駅の階段で足を滑らせ、
後頭部裂傷により救急車で運ばれるという、なんとも年末にありがちだけど迷惑きわまりない出来事が。
ベムさん観終ってくつろいでいたところに、「救急隊の者ですがご主人の携帯からお電話しています」
と電話があり、内心蒼白になりつつも千葉の田舎から東京都心に息子と共に急いで向かう。(まだ電車があってヨカッタ)
真夜中に救急病院に着いてみれば、泥酔状態で服は血まみれ(でも暗色の上着だったからほとんどわからない)で
すでに後頭部を縫合されて簡易ベッドの上で爆睡している夫。
「CT撮りまして脳には異常ありませんので、この点滴終わりましたら連れて帰ってください。
傷の消毒と抜糸はご自宅の最寄の病院でも大丈夫ですから。」
病院で一晩待機かしらん、と思っていたので、帰れるくらいならひと安心、と思いつつも、
このでっかいよっぱらいをこの深夜に千葉の自宅まで運ばねばならぬ。
帰りのタクシー代は2万円かかりましたよ。病院代は1万3000円でしたよ。
そして女房の精神的疲労度はプライスレスですよ!
翌朝、ガーゼを取ってみたら横にザックリ「Y」字型に切れていて、ホッチキス15個くらいで
縫合されてました。どういう転び方したらこんな傷になるのかしらん?
とりあえず自業自得の傷だけで済んでヨカッタ。
ホームに落ちたり、他の人を巻き込んだりしなくて本当にヨカッタ。
昨日今日から呑み始めた初心者じゃあるまいし、この失態はなにごと!?
何十年酒を呑んでいるのだ! と厳重注意するも、本人に記憶がないというのが全く
ヨッパライのイヤなところですわ。
忘年会の帰り道からもう記憶がなく、病院で息子に起こされたのと、タクシーに乗せられたことくらいしか
覚えていないらしい。でも、あのザックリ切れた傷のビジュアルはさすがにインパクト大で、
翌日からわかりやすくしゅんとしていたので、まあよしとしましょう。
それにしても、日本の救急制度のありがたさを身を持って感じましたよ。
わたしと息子が病院に着いた時には、夫の傷はきれいに縫合されてCTも撮られて、
お医者さんから丁寧なご報告だけを受けたわけですが、
それ以前のすべての処置は、全部知らない方々がやってくださったということですから。
駅の階段で血まみれで転がっていたのを誰かが見つけて駅員さんに知らせてくれて、
おそらく駅員さんが救急車を呼んでくれて、救急隊の方が応急処置をして病院に運んでくれて、
自宅にも連絡をくれて、病院ではキレイに治療してくれて。
連絡を受けたわたしと息子が2時間後に到着したときには、よその方々の手ですべての処置が
迅速に終わっていて。
これらの何ひとつ、わたしがお願いしたわけではないのに。
あたりまえのことのようだけど、やはりこれは物凄く感謝すべき恵まれた環境です。
わたしだって誰か血まみれで倒れていたら人を呼ぶなり救急車呼ぶなりするとは思うけど、
頼まれもしないのに、ひとりの見ず知らずの人間の救助のために動いてくれるというのは
やはりものすごく「あたりまえ」じゃない。
救急車が通ると、他の車は必ず左に寄って道を空けるのがあたりまえだけど、
日本以外の国々では必ずしもそれほど協力的ではないというのも聞いたことがあります。
助けてくださった皆様本当にありがとうございました。
顔をあわせたのは救急センターのお医者さんと看護師さんだけだけど、
どなたかわからないけど駅員さんに知らせてくれた方も、駅員さんも、
声だけしか聴いてないけど救急隊の方も、
救急車が通るときに道を空けてくださったドライバーの方々も、本当にありがとうございました。
そして大馬鹿者の夫よ、
これは厄落としなんてものではなくて、ただの自業自得です。
とりあえず後頭部には注意しつつ、いただいた抗生剤はきっちり忘れず飲むように。
あの凄まじい数のホッチキス、取るとき痛くないのかなー。(脅してやる)
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