| 2011年11月28日(月) |
縁起がよさそうなもの |
白鵬の全勝優勝がかかった千秋楽の最後の取り組みを前に、思いましたことよ。
横綱ともなると、全勝優勝と一敗した優勝では、全然印象が違うよなー、と。
たとえば初日に一敗だけしてあと全部勝つのも、千秋楽にだけ一敗するのも、
どちらも同じ一敗なのに、千秋楽に負ける方が圧倒的にがっかりするよなー、って。
なんかね、一年納めの九州場所、しかもこの2011年という凄まじい年の最後には、
いつにもまして横綱には全勝優勝していただきたかった気がします。
一敗くらいしても、白鵬が圧倒的に強いことに変わりはないし、
白鵬が全勝したからってわたしの生活の何が変わるというわけでもないのだけど、
なんか嬉しいじゃございませんか。
強くあるべき人が、ちゃんと強くいてくれる安心感というか。
いろんな安心感が崩れ去った2011年ですから。
おそらく横綱ご自身も、そんな期待をちゃんと感じ取っておられたのか、
優勝インタビューで、勝てなかったことを謝っていらしたのが印象的でした。
大相撲存亡の危機もあり、大震災もあり、その中でひとり横綱としての重責を
一身に背負い続けてきた人が、この千秋楽の一敗は本当に悔しかっただろうと思うのですが、
潔く謝り、力をつけてきた後進のさらなる躍進を願い、相撲界全体の前進を誓う、
本当に力強く清々しい優勝インタビューでした。
おすもうさんに限らず、どんなジャンルの方々でもよいのです。
おすもうさんなら力強い技を、ミュージシャンなら美しい音楽を、役者さんならステキなお芝居を、
料理人ならおいしいお料理を、オトコマエさんなら最高のおとこっぷりを、
わんこにゃんこはいつでもそのまんま可愛く!
ましゃが震災直後から言い続けている、
「今元気な人は、今までやってきたことを、今まで以上に元気でがんばる」、
これに尽きますな。
あるべき姿、あるべきお仕事っぷりでいてくれるのが、何よりも頼もしく、
何よりも縁起がいいように感じる2011年の年末です。
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