| 2011年10月27日(木) |
ましゃ&みゆきさんの楽曲制作裏話 その2 |
前回の続きです。
ましゃもみゆきさんも、自分が書いた歌詞を覚えるのに苦労するというお話。
そ「11月19日から「夜会」がもうすぐスタートですね。」
み「今ね、今日の気持ちはね、このまま成田へ行って海外逃走したい気分。」
ふ「ちょっと何を言ってるんですか。どうしたんですか。」
み「日にちは決まった。切符も発売した。♪覚えてないのは〜 私だけ〜♪」
ふ「ちょっと歌にしてみました(笑) って、もうすぐですよ。1ヶ月切った。」
み「私ね、記憶って全然パーパー。あ、福山さんはすごいですね。セリフOK、歌詞OK、コードもOKだもんね。
記憶はすごい自信あるですか?」
ふ「いや、歌詞は足元に出してるんですよ。」
み「ってことは近眼じゃないんだ。」
ふ「近眼じゃないです。」
み「私なんて足元出されたってその前に座らない限り見えないんです!」
ふ「そうかー。でも、僕気づいたんですけど、セリフは覚えられるんです。
ものすっごい、20ページぐらいあっても覚えられるんですよ。
なぜ覚えられるか考えたんですけど、人が作ったものは覚えられるんですよ。
自分で作ったものって、完成形にたどり着くまでものすごくボツにしてるものがたくさんあって・・・。」
み「ピンポーン!(盛大に拍手しつつ) もうね、この話もっと話して!」
そ「バンザイしてらっしゃいます(笑)」 ふ「そう、これ大事なポイントですよ。自分で作ったものは、完成形の前に
何十枚も何百枚もボツにした原稿や文字がある。
それがキャッシュというかバグみたいに頭に残ってて、急に出てきたりする。それで間違うんです。」
み「そう、そう、そうなの! わたしも次のアタマの歌詞はあれだと思っていても、息吸った瞬間に、
完成形の2回前くらいに書いた歌詞がポッと出てきて・・。
でもそれじゃその後の歌詞につながらないんだこれが。そうか、それは言えるかも。」
ふ「そう。だから、セリフも人の歌も、他の人が書いたものだから覚えられるんですよ。
自分の歌が覚えられない。」
み「おぉ〜、なんか遠い目になっちゃった。救いだわ〜。嬉しい〜。」
ふ「ありがとうございます。だからって足元の歌詞をずっと見てるわけじゃないですけど。
確認のために置いてるんですけどね。」
み「今日は救われたわ、私。うーふーふー、明日から態度でかいぞ、私。」
ふ「みゆきさんが覚えたくなくて覚えてないわけじゃないんです。」
み「成田に向かわなくてもいいかもしれない。」
ふ「よかったっす!」
音のひとつひとつ、言葉のひとつひとつを吟味しながらつむぎ出すお仕事ならではのご苦労話ですね。
同業者同士、自分が苦労していることを相手も苦労していると知ると、
がぜんテンション上がって嬉しそうなおふたりでした。
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