| 2011年07月03日(日) |
「コズミック フロント」が素晴らしすぎる |
お暑うございます。
暑いのは本当に苦手で、気温が28度を超えると塩かぶったなめくじ的に
しょわしょわしょわ〜と元気がなくなります。
よりによってこの猛暑の中、節電のための最大限の努力が求められることになったわけですが、
追い込まれて考え抜けば、思いもよらないアイディアや技術も絶対生まれるはずだと思うので、
大震災→脱原発→エネルギー政策の見直し を迫られる2011年をきっかけに、
日本は多方面で大きな飛躍を遂げられるかもしれませんね。
ということを、大好きな「コズミック フロント」(NHK)を観るたびに思います。
宇宙の話大好き人間にはたまらない番組でして、宇宙ってどんだけ人間の想像力を超えた
存在なのかしらん、と、感動しきりなわけですが、それ以上に素晴らしいのが、
それを調査し、解き明かしてゆく人間の頭脳。
何万光年も離れたところにある星の非常に詳細な情報なんか、わかるわけないじゃーん
というか、調べようがないじゃーん、と思うのだが、調べる技術が試行錯誤の上にちゃんと生み出されている。
その星が、生まれてからどのくらいで、どんな成分で構成されていて、内部や外部はどのように動いていて、
どのような色や温度で、これから先どうなってゆくか、それが遠く離れた地球にどんな影響をもたらしてきたか、
これからどんな影響をもたらすか、ということを、人間はちゃんと調べて知ることができるほどになっておるのです。
すごくね?
視聴者というか一般人が見せてもらう星や宇宙の画像は、どれも美しく雄大で幻想的だけれども、
調査にあたっている第一線の研究者たちが見ているのは、
どれもほぼモノクロで、ぼんやりとピンボケもはなはだしいようにしか見えない写真か、
膨大な計算式から出された数字の羅列や記号ばかりです。
でも、研究者の皆さんにとってはそれらはまさしく宝の山で、わくわくと瞳を輝かせながら
何年もかけて気の遠くなるような緻密さで分析し解析し、最終的にまるで肉眼で至近距離から見ているかのように
描き直してくれるから、わたしたちにも「ああ、宇宙ってこうなってるのね」とわかるわけで。
太陽の中に入って内部構造を観ることも、銀河を俯瞰で観ることも、生身の人間には絶対にできないけど、
もはやあたりまえのように、美しい映像でそれを目の前に示してもらえるのですよ今は。
どれほど不可能と思われることにぶつかっても、それをひとつひとつ丁寧にクリアしていく様子に、
人間にはこれほどの想像力、発想の転換力、限りなく緻密に物事を進めてゆく根気、があるのだと、
宇宙の神秘以上に、人間の底力の凄さに感動するのです。
ま、それに比べ、目の前のちっちゃいこともなかなか解決できない自分の日常を思うと、
やっぱり、取り組む真剣さや根気が足りないのかしらね、と思ったりするよね。
追い込まれてもとことん考え抜いて必死に試行錯誤を繰り返せば、
たいていのことはどうにかなるんじゃないかしらね。
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