今日のおたけび または つぶやき

2011年04月25日(月)  「JIN」第二話/「ヤングブラック・ジャック」



「JIN」第二話

今回、仁先生が治療する有名人は皇女和宮。重要人物が続きますな。

和宮を利用して仁先生を排除しようとする医学館と、仁先生のせいにして和宮を排除しようとする大奥。

それにまんまと嵌められて仁先生も咲ちゃんも投獄なんてことに。


仁先生の鮮やかな治療の様子(今回は奥医師への指示だけだったけど)がいつも最大の見せ場とは言え、

咲ちゃんの、ひたすらまっすぐで健気な仁先生への想いが、仁先生の技術に匹敵するくらい、

このお話の魅力になっています。



健気で献身的で、だけどそれらすべては咲ちゃんの意思による行動だから、

もちろん弱者ぶったり被害者ぶったりもしない。本当に強くて潔くてステキな人です咲ちゃんは。

どんな窮状にあっても笑顔は可愛いし態度も清々しい。



そんな咲ちゃんの無償の愛の真骨頂が、牢で命の危険にさらされている仁先生を思い、必死に祈る姿。


「出来ることならここにいてほしい。もしやこんな私を哀れと思い、この願いをお聞き届け下さったのでは、

とも思いました。なれば、どうかもう一度だけ哀れと思うて願いをお聞き届け下さい。

今すぐに先生を未来にお戻し下さいませ。どうか先生をお助け下さいませ。」


仁先生が大好きだけど、先生の命が助かるならもう永久に会えなくてもかまわない、という覚悟の祈り。

咲ちゃんは本当に無償の愛の人だな。どんだけいい子なんだーー!!



咲ちゃんなくして仁先生の活躍はあり得ないのだが、まー、女心には本当に鈍感だし、

お金のこともあんまり得意じゃないし、要するに医術ばかでいらっしゃるので、

仁先生が咲ちゃんの日々の努力や想いに全く気づかず、あっけらかーんといらんおしゃべりしてしまう様子が、

咲ちゃん目線ではなんともせつなく、でもそんな男の単純さというかアホかわいさもどうにも憎めなかったり。




それにしても。




脱がされた仁先生ったら大変イイお身体していらっしゃいましたー。(仁先生最大の危機になんてことを。)

どう観ても医者さんとしてああいう日常を送られている人のお身体ではないように思いますが。(だからなんだ。)




そんなヘンタイ目線はさておき、今回は、

故郷はあってももう戻ることはできない和宮、自分の故郷そのものを知らない野風、

故郷から時空を超えて引き離された仁先生がそんな彼女らに共感し力を貸したいと思う姿に、

「帰る場所がない」「帰りたい場所があるのに帰れない」哀しさに強く想いをはせた回でした。


今、とりあえず生きていられる場所はあっても、ことあるごとにそう感じざるを得ない状況というのは

どんなに心細いことでありましょう。帰れる場所というのはもちろん、会いたい人、待っていてくれる人、

がいる場所ということでもあるしね。




それはともかく。

予告を見た限りでは次回の展開がまったくわかりませぬ。

いつも仁先生を助けてくれていた咲ちゃんはどうなるのか! 

いち早く動いた野風姐さんが何をしてくれるのか!

今回は出番がちょっとだった龍馬さんも気になる!



ということで、本当に内容が濃くて面白くて、50分がいつもあっという間なのでした。 




「ヤングブラック・ジャック」

キレイなお顔立ちの岡田将生くんがブラック・ジャック、しかも生い立ちがメインというので

楽しみに拝見。


医療モノで色々見慣れているせいか「その手術には、血液を心臓の代わりに循環させておくあの機械が

絶対に必要だろー!?」(←「医龍」仕込みの知識)などと、いらんツッコミもしてしまいつつも、

ブラックジャックの本名や生い立ち、ライバル出現の理由、ああいうお顔や髪になったわけ、などがわかり、

大変面白かったです。でもブラックジャックより仲里依紗ちゃん観てる時間がほとんどだった気がするが。



ブラックジャックが「情熱で人は救えない。 技術がすべてだ」 「空回りする情熱は凶器でしかない」と、

言い切るのが大変カッコよかった。

高度な技術を習得するには、それを成し遂げようとする情熱があったからだとは思いますが、

人の心や身体を救うのはもちろん、感動や喜びを与えたりすることだって、

すべて「卓越した技術」あってのことだと確かに思いますもん。


お医者さんにかかるなら、技術の確かなお医者さんにかかりたい。

舞台を観に行くなら、ちゃんと楽しませ感動させてくれる技術をもった役者さんのいる舞台を観たい。

どんな分野だって、技術の優れたものを選びたいよね。



このまま連続ドラマになってくれてもよかったなー、と、ちょっと思ったドラマでした。




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