| 2010年12月06日(月) |
「Q10」 6,7,8話 |
今さらまとめて感想書くというのもナンですが、
せっかくの名言たちをスルーしてしまうのは残念すぎるので、ほんのひと言だけでも。
第6話
藤丘が学校を辞めざるを得なくなり、
入院中の久保は民子を意識し始めてから「死」をとても恐れるようになった回。
もし、大切な人が急にいなくなってしまったら、その人への自分の想いはどうなってしまい、
その人にとって自分はどういう存在になってしまうのだろう、と、それぞれが考え出すのでしたね。
この回で一番心に残ったのは最後のヘイタの言葉。
Q10には泣いたりしてほしくない、とのヘイタの願いに、自分の中から涙のビンを取り出してヘイタに渡すQ10。
「涙を抜いたあと、Q10のどこかにぽっかりできた空洞を思った。
オレと出会った証拠として、Q10はこの先ずっとその空間を抱えて生きてゆく。
ぽっかりあいた空洞は、いつまでたっても満たされない。だけどそれは、大切な人がいた証拠だ。
大切な人のために生きた証拠だ。 Q10と出会った。それでいい。」
なんて豊かな「空洞」のとらえ方。心にぽっかり開いた穴には悲しみや恨みを入れがちですが、
そんなことしなくても「大事な人がいた」証拠としてそのまま抱えていけるものだと。
ステキすぎて震えてくるほどの感性ですよ。
あとね、柳教授と自転車屋母の会話も好きだった。
教授「私は自分のことしか考えないで生きてきた人間ですから。(今さら誰かと一緒に暮らすなんてできない)」
母 「(誰も皆、自分の)好きなものを選んできた。その果てに私らここに居るんですから。」
ステキな大人たちですよねー。
今の自分がこうなっているのは誰のせいでもない、すべては自分が選んで進んできた道。
それに気づかないと、いつまでたってもカッコいい大人にはなれないのですよね。
あら。全然ひと言ずつの感想になってないわっ。んじゃ次は短く。
第7話
Q10はもうじき回収、と月子に言われ、どこかに隠そうと逃避行をはかるヘイタ。
この回のテーマは「ただいま」と「おかえり」に尽きますね。
「人は死ぬけど続く。何のために。次に生まれてくる人に『ようこそ』と言うために。
『おかえり』と言ってあげられる場所を作るために。そこから『いってらっしゃい』と、
送り出してあげるために。」byヘイタ
なんかね。毎日繰り返している「ただいま」と「おかえり」なのに、
その意味をすっかり忘れてしまっていたかもしれませぬ。
色々な意味で自分の立ち位置がわからなくなった時は、このくらい大きな視野を持てると、
自分のあるべき位置にストーンと落ち着けるのかもしれませんな。
第8話
Q10がヘイタの元に来た理由がわかり、本来の場所へ戻されてしまう回。
ヘイタの未来の奥さんの話(と、本人の出現?)などもあり、ツッコミどころ満載の怒涛の展開です。
にしても、月子はなんであんなに感じ悪いのだろうか。仕事なのでしょ?
しかもヘイタは依頼人の夫なのでしょ? 未来から来たってだけでそんなに偉そうってどーなのよ。
で、今回のキメぜりふはこちら。
「死ぬほど考えること。それが、後悔しないたった一つの方法。」by柳教授
道徳か哲学の授業みたいな講義です。でもこれはとても現実的で実用的な正論ですね。
その意味ではとても理科系の教授らしい言葉です。
困ったことにぶち当たったとき、どうすべきかを考えるのはあたりまえのことなのに、
どうにかなるさ、と考えるのをやめる。あの人の言うとおりにしておけばいい、と考えるのをやめる。
考えたってどうせ無駄、と考えるのをやめる。ありがちですー。
「こんなに後悔するなら何だってオレはできたはずなのに。
なんでオレは考えるのをやめてしまったのだろう。」byヘイタ
考えすぎてどうどう巡りということもあるけどね。
でもたいていの人は、混乱してどうしていいかわからなくなって、自動的に思考停止、みたいな感じに
なってしまうのではないかと。教授を人質にとられたヘイタはもちろんこのパターン。
何でも上手になるには経験が必要だけど、困難も場数を踏まないと、冷静に対処できるようにはなりませんわ。
あと、自分の直感にやたら自信過剰で、それに頼ってきちんと考えることをしない、
という人もいらっしゃいますな。
直感はきっかけにすぎないのだから、その後の努力なしに物事がうまくいくほど世の中甘くないと思うのですが、
で、案の定うまくいかなかったりすると、「自分はわかっていたけど、まわりの対応が悪かった」などと
人のせいにするんだよな。
てめーで最後まできっちり考えてきっちり行動しろよ。(暴言失礼。いえ特に誰に対してということではなく)
それにしても、あっちもこっちも相当とっちらかっているのに来週が最終回ですと!
どんな結末になるのかしらん。Q10にそっくりな女の子がとても気になりますが、
Q10はやっぱりあの動きであのしゃべり方じゃないと、らぶりー度が相当に落ちまする。
そして、先日のわたくしの素朴な疑問「前田敦子ちゃんはなぜセンターに戻ったのか」にわざわざ
メールでお答えくださった方、どうもありがとうございました!
人気投票やじゃんけんで決めたポジションは次のシングル限定とかで、
基本あっちゃんセンターのままだそうです。なるほど〜。
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