| 2010年11月03日(水) |
「龍馬伝」第四十四話『雨の逃亡者』 |
大政奉還を前に、問題山積で善後策に飛び回る龍馬さん。
自分も命を狙われる身でありながら、海援隊にかけられた嫌疑をはらそうと、お元を助けようと、
必死に奔走する姿を見れば見るほど、せつなさがひしひしと押し寄せてくるばかり。
残りあと4話ぜよ。(うわーん)
ましゃご本人は、「龍馬伝」を終えられても次々に押し寄せるお仕事にお忙しいようですが、
それでもまだ「龍馬が抜けてない」感じがするらしいのは、
「龍馬さんの人生がカットアウトで終わってしまったから」と、ラジオでおっしゃってました。
その姿も声も突然消えてしまうという、放送用語で言うところのカットアウト。
そう感じられるのは、ましゃが全身全霊で龍馬さんを生きていた証ですね。
まだまだたくさんの希望があり目標があり、先だけを見つめて疾走していた、
そのただ中に突然のカットアウトだったわけですから。
不測の事態でそういう人生の終わり方を迎えるのは決して珍しいことではないけれど、
本当にある日突然命が終わってしまったら、
「あっれー? 死んだ? 死んじゃった? うそぉーん」と、ジタバタするに違いない自分。
タマシイだけになってからジタバタしたところでどーにもならんが。
では、せつなさをこらえつつ第四十四話のツボなど。
・「はーい、わし。」 挙手にて応える土佐商会主任・やたちゃん。
・惣之丞カッコいいっす!
・「坂本はお前らの英雄かもしれんが、
わしに言わせれば始末におえない謀反人にすぎん。」 そういうことよね。
・雨の中での決別。例によって弥太郎が龍馬にやつあたりしているだけですが。
・この時、弥太郎に対してひと言も言葉がない龍馬の心中はいかばかりかと。
・龍馬だけが隠れているお元を発見できるのね。
・イギリス公使に直談判。さすが畏れ入っちゅうヒマは無い龍馬だけある。
・グラバーさんから龍馬の評判はすでに耳にしていた公使。どんだけ有名人なのだ。
・「この命をエゲレスにやるわけにはいかん。わしにはまだ、やるべきことが山ほどある。」
エゲレスへの失礼を覚悟で、志を正直に語る心意気には圧倒される。
・「奉行所へ行こう! 彼らを守らなくては。」 公使に即座にここまで言わせる龍馬おそるべし。
・お元のことまでしっかりお願いしてしまうおねだり上手。
・お元をエゲレスに逃がすとは! フィクションにしても、龍馬だったらやったかもしれないと
思わせる見事なフィクションです。
・「新しい日本になったらまた戻ってきてもよかですか?」「当たり前じゃ。」だがしかしー!
どのシーンを見ても、誰のセリフを聴いても、せつなくなるばかりです。
龍馬さんの最期を見届ける11月28日はどうしたらよいのやら。
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