| 2010年01月10日(日) |
仕事とはオーダーに応えること |
わりと最近、朝日新聞で「仕事とはオーダーに応えること」という一文を
読みました。(どなたのお言葉だったかは失念)
エンターテインメントのお仕事でももちろんそうだと思うのですが、
客側から見ますと、この世界はわりと「個性」だ「自分らしさ」だと主張して許されることも多いようで、
もっと言えば客のオーダーなど全く無視しても商売が可能な場合もあるように感じます。
この分野でのオーダーと言ったら「客を楽しませること」が基本だろうと思うのですが。
やはりわたしは、客のオーダーにきっちり応えて、さらにその上を行ってくれる
プロフェッショナルなエンターテイナーさんたちが大好きです。
オーダー無視って、なんかカッコイイ印象があるけど、無視してもオーダー以上の素晴らしいものが
出せるというのはまず、オーダーをきっちりこなせる人だけだと思うので。
で、以下は「Hanako」で見つけた福山雅治氏のお言葉。
「自分が見ていて好きなのは、ちゃんとファンの期待に応えられるひと。
だから僕は、いつもファン目線でいたい。
たまに他のアーティストのライブを見に行って感じるのは、
確かにすごいけど、これ求めているものじゃないよね! っていうときの、あのしんどさ。
あれがイヤなんです。
予想は裏切るけど期待は裏切らないのが、一番美しいエンタテインメントのあり方だと思う。
予想とは違うけど、期待以上でしょ?っていうのが美しい。」
いやこれは、客の立場としてはどちらも経験済みでございますよ。
「確かに凄い」というか、ご本人は凄いと思ってるのかもしれないけど、
客としては見てるのも聞いてるのもしんどいわー、ということもあったし、
予想通りではなかったけど期待以上に素晴らしかった! ということもあったし。
当然、しんどいものからは足が遠のくし、期待以上だったものにはもっと期待したくなるものです。
オーダーに応えるというのは本当に大変なことですね。
「『いつなんどき、どんな挑戦でも受ける』と、かつてアントニオ猪木さんがおっしゃってましたけど、
エンタテインメントの世界も、そういう状態でいられることが大事。
365日、24時間、どんなオファーがきても それに応えられる状態じゃないとダメだと思う。
普段から節制しなきゃいけないし、節制することが好きじゃないと。
イヤだと思うと続けられないので、それが普通という頭の切り替えも必要です。」
ここにもいましたかー。ストイックなオトコマエさんが。
で、「それが普通」と割り切っていらっしゃるところがさらに素敵。
というか、ストイックな方々ってみんなそうですね。「あたりまえっしょ!」と、ナチュラルにストイック。
いくらストイックでも、だからオレって凄い、だからオレって可哀想、とか言われたら、
そんなら止めたら? と冷たく突き放したくなる鬼ファンですけど。
そんな人の元気の源は。
「怒られてばかりで、誉められて育ってないから、人に誉められても信じられない。
自分が誉められていると信じられるのは、ファンの方がコンサートに来てくれる瞬間だけ。
わざわざお金を払って来てくれるのだから、さすがにお世辞じゃないだろうって。」
その通りっすよ。お金も時間もいっぱいかけて、好きでもないのに御機嫌取りになんて行きません。
好きだよー、応援してるよー、の意思表示で行くのですから。
でもさ、人は誉めて育てろとは言うけど、うわっつらの誉め言葉より、
その人の成長を願う真剣な怒りの言葉の方が、ずっと人を育てるのでは、と思う今日この頃。
だって、怒られてばっかり、って言う人の方が、素敵なお仕事をしてくれることが多いのですもん。
「『道標』ツアーでは50万人くらいのファンの顔を見てきたけど、老いも若きも男も女も
本当にいい顔をしている。あんな顔をされたら好きになっちゃいますよね。
その顔を見せてもらえるから、どんなに疲れていても、自分はやれている。
一方通行じゃないんですよ。僕は僕で、たくさんもらってますからね。」
最後の引用は「an an」でもおっしゃっていましたが、こういうお言葉は何度聞いても嬉しいっすね!
いえいえこちらこそ、あんな素敵なステージを見せてくださるから、
ついつい笑顔になっちゃうだけなのです。
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