2007年10月06日(土) |
日生劇場 4日の感想覚書 |
日生劇場のレポをただじっと待ってたりすると、ドキドキしちゃってだめです。(小心者)
なので自分の覚書程度に4日の感想を箇条書き。順不同です。
・衣装が全体的に「翼にしては」派手になっている。
でも基本、男っぽくハードな路線は変わらぬまま、キラキラ度とかビラビラ度とかが増した感じ。
ひとつだけ、「オマエそれは瀬川瑛子か地味目の小林幸子か。」みたいのがあって。(あくまでも個人的感想)
歌がバラードでものすごーく素敵に歌い上げているだけに、どーもあの衣装が若干目障り。
・「十六夜物語」、フルで踊ります。念願のフルです!
松竹座では歌うだけだったので、すっごい一生懸命「日生劇場では是非フルで踊って!」の
お願いメールを書いたので本当に嬉しい。女性ダンサーズとのからみも上品で美しい。
こなれてくれば、もっと柔らかい印象になりそう。
・何の曲だったか忘れたが、赤いドレスの女性ダンサーがお人形のように
可愛らしくてバレエのような踊りもキレイで大好き。
やっぱり、女性ダンサーズが加わると表現できる世界が一気に広がる。
・ワールドワイドな名曲たちをメドレーにして、色々なシーンをミュージカルのように
表現してくれるのだが、松竹座の時はかなり「SHOCK」を彷彿させる場面が
多かったのだけど、今回はそれがなくなって確実に翼独自の世界に仕上がっていた。
そして、曲と曲のつなぎには滝翼の曲がそれにふさわしいアレンジに変えられて
上手に挟み込まれていて、それが本当にぴったり素敵にはまっていたのでちょっと感動した。
さりげなく滝翼を意識した、ちょっと嬉しいサプライズが随所に隠れている。
・世界旅行どころか、舞台は深海から火山地帯まで。
・上から降ってくる紙ふぶきが翼の形でカワイイ。天使のようにも見える。
・「Edge」におけるドラムのほとばしるような激しさ健在。もちろんちゃんと上半身脱いでるし。(ここ重要)
群舞は松竹座をはるかにしのいで圧巻。
・「千年メドレー」。わたしはこれを翼で観たことがなかったので、かなり感動。
ヒガシのはプレゾンの映像で、光一さんのは「US」で観たことがあったが、
翼のも、歌声にも動きにも彼らしい力強さが感じられてとてもカッコよかった。
実はここでちょっと泣きそうになりましてん。
こーちゃんがほっそい声で色っぽく踊っているのは「US」で何度も何度も見返したが
まさか翼でもこんなカッコイイのを観れるとはな、と思って。ごめんよ、ばーさん涙腺弱くて。
・装置の故障で急遽MCになってしまった時、あんなにはっきりとデカい声で
カツゼツ良くしゃべる翼を初めて観た。非常事態は潜在能力を引き出してくれるな。
100回の問題の無いステージより、1回の緊急事態で、人間ってすさまじく成長するんだね。
・翼の音域って実はかなり広いんだと実感。
低音の声だし、下ハモも多かったりしたからだけど、実は相当上まで地声できっちり歌えている。
この歌唱力のおかげで、バックだけが激しく踊っている中、どセンターでひとり動きが少なめであっても、
バックダンサーに囲まれているヴォーカル担当、とちゃんと見えて問題なし。
・越路吹雪さんの名曲「ラストダンスは私に」を素敵に歌い上げた。
この曲のご紹介の時に「『ラストダンスは私に。』そして、あなたへ。」と
言ってくれるのがしゅてき。
・最後の曲は「Epilogue」。別れを惜しむのにふさわしい、何度聞いてもせつなくなる曲。
この曲には「I'll be there for you」という歌詞があるのだが、
実はこの詞が、その前に歌う「ラストダンスは私に」のバックコーラスで
ずっと繰り返されている。
この詞が「そして、あなたへ」 という言葉の裏づけになっているみたい。
そしてその詞がそのまま最後の曲につながり、その意味するところはもちろん
「ここ、日生劇場で、またいつかI'll be for you」を願っているに違いないと。
ほんとにね、それをわたしも心から願っているよ。
1回観ただけじゃ気づかなかった、素敵な隠し味がきっともっとたくさんあるに違いない。
そのどれもが「やられたー!」というより、見つけるとなんかほっこり幸せな気分になる感じ。
「あ!(頭ん中に電球ぴかりこマーク)」って、にっこり微笑んでしまう感じ。
隠し味に込められた想いが、「意表を突く」ことじゃなくて、
たとえば滝翼の曲の数々を大事にする気持ちとか、日生劇場でながく大活躍した先人への敬意とか
自分がめざす目標への決意とか希望とか、そして何より、客への感謝とエールとか、
そういうものだからではないかな、と思ったのだが。
ともかくまだ始まったばかり。千秋楽まで無事に走り抜けられますように。
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