2007年09月01日(土) |
「人間国宝に話術を学ぶ」 |
まずはエイホー第六話のツボ。
5位 「包丁を持ってる人が好き」にめっちゃオタオタしてぶちゃいくなお顔になっていく王子。
4位 皿回し。および椅子回し畳回し。
3位 「ハダカになれ!」 「はい。」
2位 カーラー巻いたままごろんごろん。
1位 「ほかく。」
なんかもうツキャサ可愛すぎーーー! 楽しすぎーー!
あと2回しかないというのに、どんどん面白くなってますよ。
光一さんってば、力の抜けた、ものすごーく無防備な感じの芝居が驚くほどお上手。
間といい口調といい動きといい、完璧です。「ほかく。」言わせたら世界一だな!
さて、本日は本のご紹介です。
「心を揺さぶる語り方 人間国宝に話術を学ぶ」 一龍斎貞水著 (生活人新書228 NHK出版)
著者のご職業は言わずと知れた「講談師」ですが、わたしには失礼ながら「怪談」を語らせると
ものすごーく怖い人、くらいの知識しかございませんでした。
ある意味稲川淳二か桜金造と同列視していた部分もあったりして。
「人間国宝に話術を学ぶ」なんてサブタイトルだと、いかにも偉そうに説教されそうな印象が
あったりしますが、本当に凄い人ほどエラぶらずに、誰にでもわかるように、しかも面白く、
きちんと伝えてくれる、ということのお手本のような楽しい本です。
わたし自身が話術を磨きたい、と思っていたわけでもないのに(いやもちろん磨いた方がよいのだが)、
たまたまこんな本を手に取ってしまったのは、最近特に「なんでそんなこと言っちゃうかねー。
もう少し言い方を考えればいいのに」と思うことがあまりに多かったからかと。
政界教育界芸能界その他を問わず、「失言」で足をすくわれる人たちは後を絶たないし。
正直に申せば、「自分の言うことは誤解ばかりされる」と思ってる人にこそ
読んでもらって自分の話し方の改善に役立てていただきたい本です。
そんなお悩みなどなくても、すぐに読める手軽さだし大変に面白いので
どちらさまにもオススメですが。
話術の上達について語りながらも、結局はあらゆる芸事に通ずることで、
最終的にそれは「人間的に成長すること」なしにはありえない、という著者の考え方が
ただのハウツーものとは確実に一線を画しているように思います。
なので、ちょこっとずつでもご紹介できればよいな、と。
驚いたことに、貞水師匠のお話の中には、私が愛してやまない
まだまだ若いオトコマエなアイドルたちの発言とかぶるものもいっぱいありました。
彼らにこんな凄い師匠がいるとは思えないのだが、真剣にお仕事していれば
経験からちゃんと体得していくものなのかしらん。
人間国宝に負けない心がけと心意気を持つオトコマエたちのこれからが、ますます楽しみです。
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