2007年06月13日(水) |
「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」 |
前2作を何度か見返してしっかり頭に叩き込んだところで、3作目を観てきました。
観たもの聞いたものをかなり潔く右から左に忘れ去る私には、
これはやはり予習というか復習しておいて正解でしたわ。
わたしの前の席に座っていたお嬢さんが「実はわたし2作目を観てないんだけど」
などとおっしゃってましたが、だとするとかなり意味不明なことが多かったのではないかと。
期待にたがわず面白かったです。
さすがに3作目ともなると、それぞれの人物が背負う過去やら問題やらがはっきりしてきて、
ひとりひとりの人物像も、絡みも、より人間くさくドラマチックに面白くなっていて。
2作目では見た目も中身もただ不気味で怖ろしいだけの存在だったあのタコ船長ですら、
ちょっと同情を禁じえない哀しいバケモノになっていたし、
蘇ったバルボッサ船長はなんだかちょっとイイ人になってたし。
しっかし、海賊になるとなんでみなさん元の姿の時よりずっとずっと素敵になるのでしょうね。
ターナーしかりエリザベスしかり。ノリントンだってキレイキレイなお姿で提督
やってるより海賊の方が絶対素敵ですってば。
スパロウ船長は相変わらずお茶目で小ズルくて大胆で最高にカッコイイ。
ひとりになると妙にシュールな世界に入るようになってしまったのは、
ヘンな世界に一度でも囚われてしまった後遺症でしょうか。
でさ、海賊さんたちはなんであんなに歯が悪いの?
2作目のDVD解説で「この作品は重要人物になればなるほど歯に問題があるよね」と言ってて
笑えたのだが、ならず者にはそんなイメージもあるのかしらん。
でも、てんこもり銀歯とガタガタ歯並びも、
アクの強い船長さんたちの魅力のひとつにしてしまうのだから凄い。
常にグッジョブな猿と犬。海賊以上に世界の海を渡り歩いて様々な経験なさってます。
さらに、特別出演のキース・リチャーズ氏ですよ!
まんまで海賊だな。メイクとか演技指導とか全然いらんかったのではないかと思われ。
特殊フルメイクのタコ船長より遥かに凄みがあって怖そうだったもん。
なんだろね、あの迫力と存在感。ストーンズおそるべし。
スパロウ船長と掟の番人ティーグ(キース)のツーショは大変に貴重でした。
以下、順不同で思ったこと羅列
・バケモノ共は暗闇の中だと怖いが日の下に出てくると滑稽だ。
・変身著しいティア・ダルマ。彼女に巨大タコに立ち向かってもらえばよかったのでは?
・バケモノ共のなかで際立つエリザベスとターナーの美しさ。
・船を転覆させるために走り回る船員のみなさん。
・海軍の下っ端ふたり、戦死してほしくなかったからヨカッタよ。
・ほんとはイイ男だったタコ船長。
・ギブスおじさんはいつもカワイイ。
・最初に出てきたわりには印象薄いサオ・フェン船長。
・っつーか評議会の船長の面々が凄すぎ。特に白塗り。
人間って最終的にモノを言うのはキレイな顔とかじゃなくて圧倒的な迫力なのかも、と思った。
・てめーら戦いながら結婚するなんて素敵すぎ。
・戦いながら司式する船長素敵すぎ。
・敵が多いほど、海が荒れるほど、カッコよさを増してくる海賊さんたち。
・重すぎるぜターナーの運命。それすらも潔く受け入れるのね。
・ブーツストラップビルは孫に会えたのだろうか。
・10年たっても全く歳をとらないふたり。
・何度でもボロ小船からやり直して這い上がってみせる海賊の中の海賊。
またいつかどこかでお会いしたいです、スパロウ船長!
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