なんかね、しみじみと上質なアルバムだなーと。
どの曲も良いけど、やはりおのずとリピートに偏りが出てくるのは
仕方のないことでして、
キミハカルマ − Love Me More − Breath − WATER SCREEN − 99%LIBERTY
が大好きで、さらに別枠で、
恋涙 - AOZORA
をリピート、といった感じです。
とにかく『キミハカルマ』が好き。すんごく好き。
曲も詞も歌割りも歌い方もとにかくわたしのツボにぴったりらしいです。
きっと帰らない♪ の「ない」と ♪愛の気持ちの「あい」で
ふたりの声を一瞬だけ重ねて焦らしておいて、
サビに入って一気に気持ちよーくユニゾンとかさ。
もう完璧にヤられちゃっておりますよ。
詞も運命の愛の王道ですし。
ハッピーエンドも悲恋も全部ひっくるめて恋の輪廻ですからね。
切なさ愛おしさもどかしさ苦しさがぐるぐるエンドレスで
それの相手は何度生まれ変わってもキミってところが怖いし素敵だし。
久々に曲にも詞にも心地よく浸れる曲でございます。
『Love Me More』、これもいいねー。
わたしは光一さんの「懲りすぎじゃね?」な曲が大好きです。
作る過程にいらっしゃる方々は、そのあまりの手間隙にそういう風に感じるのかもしれませんが、
完成した作品、素晴らしいですもん。
ありとあらゆる音の組み合わせが、実に緻密で美しい。
わたしは、やっぱり『月夜ノ物語』や「I]などの
光一さんの自作曲が一番好きで、それほどの魅力はこの『Love Me More』にも、
いつぞやの『Temperamental Fool』にも感じないのですけどね。
曲のジャンルが全く違うから比べるのもヘンだけど、
メロディラインの魅惑度が比べ物にならんもん。(私の好みですあくまでも)
メロディメイカーとして光一さんは天才だと思ってますもん。
だけど、どのような提供曲であっても、光一さんがそれをどう料理してくれるかには
大変に興味があり、見せ方の演出も含め、「ここまでやるかー」と敬服しっぱなしで、
とても楽しめるのですわ。
ただ、この曲は、ウォーリーをさがせ! みたいに光一さんの声を探りながら
ひどく集中して聞いてしまう上に、何度聞いても全部聞き取れるはずもないので、
いつまでたっても聴き終われなくて困ります。
『Breath』はね、剛さんっていったいどれほどの歌い方ができるんだろー、
どれだけの潜在能力があるんだろー、って思いながら聴いてしまいます。
剛さんソロとはいえ、わたしには特にストライクな曲ではないのだけど、
ある時ふいに「今はこれが聴きたい」という曲になりそうな感じがあります。
『WATER SCREEN』、これも大好き。しっとりと落ち着く感じで、
ひとりの夜長を楽しむ時などにとってもいいなー。
きんきさんの歌声と歌声の間のインターバルという感じではなくて、
作品としてしっかり存在感があるしね。
『99%LIBERTY』、PVのおかげで、コミカル&カッコイイイメージが
しっかりできあがってるし、なんてったって疾走感が素晴らしいし。
光一さんがおっしゃる通り、いつ出しても最高点をマークすることが
確定的と思える曲ですわ。
これはもう明らかに踊る曲(わたしが)なので、
冬コンで踊りまくることに備えてストレッチ&筋トレに励まなくては。
『恋涙』、やっぱり光一さんの作る曲はいいね。
音作りではこだわりにこだわる職人さんだけど、
それ以前にこの人も立派にアーティストですから。
でなきゃ、こんなに優しくて美しい曲がふっと降りてきたりしないでしょうから。
剛さんの詞は、例によって常人では想像しきれないところまで飛んでいく、
凄いものなので、凡人が自分のわかる単語からどうにか理解しようとしても、
どーにも理解しきれないことが多いですな。
誤解されずにすんなり理解される方が稀かと思いまする。
ほんと、いろいろと厄介なお方ですよ。そんなアナタが大好きだけど。
剛さんのインナーワールドは、本人にその気がなくても、入ってこようとする人を
厳密に選んでいる気がしますねぇ。
入れてくだせぇ〜。
『AOZORA』、詞も曲も素朴な感じだし、
ふたりの歌い方もそれにふさわしくナチュラルで伸びやかで、
「ふたりがこんな歌い方をする、ふたりがまだ若い頃(今でも若いけど)に
好きになっちゃったんだっけなー」なんて、郷愁にひたってしまいました。
妙に原点回帰的な気分にさせられる、不思議な曲です。
やっぱりね、わたしには
『キミハカルマ』で始まって『99%LIBERTY』で終わるのが最高の贅沢ですわ。
まんぞくまんぞく♪
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