きんきさんのおかげでCDショップのポイントがいっぱいたまりまして、
お金を払う必要なく入手した『ビロードの闇』でございます。
米買って、おまけにまた米を貰う、みたいなもんだな。 ←きんきさんは主食扱い。 >喰うな
せっかくのおまけなんだから、米じゃなくてちょっと目先の変わった物をもらえばいいのに、
やっぱり米になってしまうんだな。っつーか、もっとマシなたとえはないのか自分。
『ビロードの闇』『春雷』『10years』この3曲を収めた初回版、
とてもバランスが良くて聞き応えのある素敵な1枚になってますね。
『ビロードの闇』はアコーディオンは素晴らしいし音に厚みがあって凄くカッコイイ曲ですわ。
歌詞は、とてもキャッチーで耳に残る言葉もいっぱいあるのだけど、
どういうわけか、想像とか妄想とかがあまり膨らまないのでございます。(PVでは膨らみすぎたが)
でも、曲にも歌い方にも踊りにも、今のふたりの魅力がとてもよく生かされていて大好きです。
CDの演奏はもちろん最高だけど、『僕らの音楽2』の演奏も素晴らしくて。
石川直さんのパーカッションは、『SHOCK』で観たときにその凄さは充分に感じましたが、
ああいう楽器は、曲のなかにあってこそ本領を発揮するものだということがよーくわかりました。
『ビロードの闇』に溶け込んだパーカッション、ほんっと素敵だった〜。
『春雷』はとても骨太な音と歌い方ですね。
こちらは凝ったり捻ったりしていないシンプルな歌詞で、
それだけに、映像として鮮明に頭の中に浮かぶ感じです。
「音を圧縮する」というのがどういうことで、どういう効果があるのか全然わからないのですが、
そういう処理をする前の、「踊れる曲」だったらしいオリジナルも聞いてみたいな。
『10years』、実はこれを一番激しくリピート中です。
1回聞いてすーっと染みてしまいました。ゆったりと美しい曲ですわ。
ちょっと前の自分だったら、こういう曲はきっと「ありがち」「普通すぎる」と、
少し物足りなく感じたかもしれないと思うのですが、今のわたしにはこの曲が一番心地よいです。
詞の内容をきんきさんと重ねてより感傷的になる、ということがないこともないけど、それより
普通に誰かと一緒に生きている、普通の人たちの中のひとりずつとして、
今のきんきさんが歌ってくれているのが素敵。
僕音での「10年後? とりあえず笑えてたらいい」という言葉が思い返されます。
彼らがこう言ったのも、この曲の歌詞が心のどっかに残っていたからかもしれないね。
野心を達成しての高笑いでもなく、寂しげな苦笑いでもなく、
もしふたりが一緒にいたら、ちょっと顔見合わせたときに思わずニコって微笑んでいるような、
もしふたりが別々でも、その時に一緒にいてくれる人たちと微笑み合えるような、
そんな10年後だといいね。
10年後どうなってるかなー、って穏やかに思いをはせられるのって、すごく幸せなことだと思うのですよ。
とりあえず、そんなことを考えられるだけの気持ちの余裕がある今があるわけだから。
実際は、予定も計画も狂いまくり修正しまくりの人生で、
10年後どころかほんのちょっと先のことだって全く予想できないわけですが、
そんなこたぁよーくわかってる上で、ちょっと先の未来に希望を持っていられる今がある幸せ。
未来のことを想っている歌なんだけど、
未来というちょっと離れたところから今を見て、今の穏やかな幸せを愛しんでいる歌なのですね。
私には『Anniversary』よりも遥かに沁みる、アニバーサリーな曲ですわ。
光一さんも剛さんも「今の俺たちにぴったりの」とか「今のKinKiにふさわしい」などの
言い方をよくしますが、それが本当に実感できる3曲になっている気がいたします。
今の彼らが歌でできることを過不足なく表現できた、という感じ。
ま、実際のところはふたりとも年齢不詳の不思議な生き物で、
昔から色っぽかったけど、最近とみに磨きがかかった妖しい色っぽさとか、
昔からオトコマエだったけど、大人になってさらに深みが増したオトコマエ度とか、
昔から可愛らしいんだけど、やっぱりずっと可愛らしくて、どーいうわけか昔より強く感じられる
初々しさだとか、
そういう今の彼らの魅力がよーーく出ている素敵な3曲です。
それにしても、
光一さんに、ちょっと手こずるおもちゃを与えると、
なんであんなに可愛いんだろうーーーっ!
見つからないマイクとか、反応しないボタン(@うたばん)とか。
餅よりも発明家よりもハスラーよりも、そこの可愛い黒猫が見たいです。
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