せらび
c'est la vie
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みぃ


2005年10月18日(火) 久し振りに秋晴れの清々しい一日なり

そういえばこのあいだ「どどいつの運命や如何に」などとふざけて占いごっこをしていたら、まんまとメルケル小母さんがどどいつ国の首相になってしまった。結果としてワタシの似非占いは曲りなりに正解という事になるのだが、しかし此処までなんとか収まるまで、どどいつは随分荒れ模様だったらしい。

この件についてはモモリーネさんちの日記に詳しいのでそちらを参照の事、という事にして。

それよりワタシが気になっているのは、今回のどどいつ選挙では国民の皆さんは幾ら現状が気に入らないとは言えども、蓋を開けてみたら左派勢力が随分と票を伸ばし、結局は「左向き」になったではないかという点である。

これはそれまでワタシがぶつぶつ唱えていた「世界的保守化の波」とは随分異なる結末である。流石どどいつの民、何処かの国の人々と違って骨がある。敢えて何処とは言わないが。

しかしその割りに、政権を執るのは保守、ってのは誠に解せない。

保守が暗躍すると途端に失業率が増えたり少数民族や外国人に対する風当たりが強くなったりするのが常だが、しかしそうは言っても例えば亜米利加なんかも内外からの圧力はそれなりにあって、そこへ持って来て大型台風などの自然災害までが圧力を掛けてくれたりなんかして、意外とあちらさんの思う壺にははまらない様にどうやら世の中出来ているようなので、どどいつの行方もそんなに心配する事は無いかも知れないとなんとなく思う。

多少希望的観測が含まれている事は否めないが。



今日はそういう訳で他人の遣り残した仕事を片付けに、予定外だがオフィスへ出掛けてPR関連の作業を片付けて来た。甚だ不愉快である。

当初の予定では、今日は一日掛けて翻訳の仕事の完成と、それから最近舞い込んで来た仕事の話をじっくり調査検討して履歴書その他の書類を揃えて提出する作業に費やすつもりだったのだが、まんまと予定がずれ込んでしまった。

一通り作業が済むまで相当の時間が掛かったのは手間だったが、しかし序でに頼まれていた別件の伝達・交渉などを進めておいたからその一件はワタシの手を離れたし、また合間に同僚らと業務上必要不可欠な交流という名のお喋りをしていざという時の為に絆を深めておいたので、結局一日の大半をオフィスで過ごす羽目になったと言えども、それはそれとて実りの多い一日であったとも言えよう。


ワタシに仕事を押し付けて呑気にヴァケーションに出掛けた例の不届きな同僚は、ワタシがそれでも数段階トーンダウンした「怒りのメール」を送って以来、返事を寄こさない。

あれくらいでビビられたら敵わないが、しかしビビるくらいなら初めから素っ頓狂な時期にヴァケーションなんか取るんじゃねえよとも思う。自業自得である。手前の仕事を遣り残して遊びに行くなんて、全く稀に見るプロ意識の欠如振りだとある意味関心する。


しかしそうして彼女が連絡を寄こさずとも、我々執行部の伝達・メール会議は相変わらず続行していて、彼女を除いた面子間で伝達が飛び交っている。それぞれやる手筈になっていた作業を着々とこなして逐一その状況を報告するので、彼女の居ぬ間に話はどんどん進んでいく。

今月か来月上旬に予定している小規模イベントが現在企画段階にあるのだが、意地悪なワタシはその誰にも言わずにひとりでこっそりヴァケーションを取って現在オフィスをすっかり蛻の殻にしている同僚にわざと水を向けては、連絡を請うてみる。「ヴァケーションから戻り次第この件に付いてご意見を賜りたいと思います」などと言ってみる。知らなかった人も今や、あら彼女は今頃ヴァケーション中なの?と知るところとなる訳である。

しかも「貴方に頼まれていた件は今日このように片付けておきました」と序でに伝達もしておいたから、あら仕事放ったらかしで遊びに行っちゃったの?という旨も暴露した結果になる。意地悪だなあ、ワタシ。

それから、彼女にも必要な機材その他へのフル・アクセスが可能なように近々手配を済ませておくから、彼女が再び総指揮を取る予定の来月のイベント時の準備が滞る事は無かろう、などと付け加えておく。あら今回は何か問題でもあったの?とほのめかした状態だが、これは、今回は多めに見てやるけど、来月は面倒見ないから自分でやってね、の意である。



しかしこの辺でもう意地悪は止しておこうと思う。こんなところで充分である。

ワタシとしては彼女の性格やら職業上のモラルやらを変えたいと思っている訳では無いので、それならそれで結構なのである。

何しろ元々ワタシたちは全く異なる価値観を持つ個人たちなのだから、仮にワタシだったらこれだけ仕事が詰まっている時期にヴァケーションを取ろうとは十中八九思わないけれど、彼女は敢えて取るというのなら、それは彼女の勝手である。

ただ、ひとたびワタシに災いが降り掛かって来る場合には黙っていないぞ、という事が伝われば、それでワタシの目的は達成される。分かったら行って良し。



という訳でまた遅くに帰宅して、それでもまだ翻訳の推敲作業が終わっていないので手間の掛かる料理は断念して、冷凍のトルテリィニを茹で、オリーブオイルとバジルにパルミジャーノ・チーズをどばと掛けて食べる。

このトルテリィニは「冷凍モノ」とは言え、ご近所の伊太利亜の民が本場伊太利亜から直輸入して、それをまた近所のスーパーマーケットに下ろしている、という代物なので、少なくとも尤もらしい味がする。添加物は入っていない事になっているから、その質素な包装と共に、ワタシは好感を持ってこれを時折購入する。


明日は一日語学の勉強に費やして、授業の後ゆっくり美味い物を作って食べ、それから再び翻訳作業再開としよう。これは出来るだけ明日の晩のうちに終わらせて、さっさと納入してしまおう。

実は先日終わったと思った税金処理の件で、今度は銀行さんがいちゃもんを付けて来たのだが、その件に付いても今は考えずに、週末にゆっくり検討する事にしよう。

それからこのあいだ買おうと一旦決めた後即座に注文を取り消した筈のMP3が、どういう手違いだか今日ワタシの手元に届いているのだが、この件に付いても苦情のメールを送って様子を見る事にしよう。向こうさんの手違いなのに、これを返品する際にワタシが郵送料を取られるのは癪に触るのだから、是非ともあちらさんに出して貰わねばならない。


一つひとつ着実に作業を終わらせている筈なのに、どういう訳だかまた更に問題が増えているのは、一体どうした事だろう。


「三歩進んで二歩下がる。」


正にチーターさまの仰せの通り。



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