せらび
c'est la vie
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みぃ


2005年10月02日(日) 自らの働き振りにお疲れ様と言う日

日記とも一週間振りのご無沙汰。

去る金曜日に大きなイベントがあった関係で、このところてんやわんやの大騒ぎであった。


以前から日記でもぼちぼちまだらに書いていたのだが、ワタシは今回のイベントの「総監督者」であった。

と言っても人手不足という事情から、各方面への伝達・連絡・手配作業から広報、また実際に仕出し物(飲み物や食べ物)を引き取りに同僚と走り回ったり、会場の設営の指揮を取ったりなど、多岐に渡る細々した作業に従事していたので、ここ数日間はその準備で特に神経を費やした。

それでも前日にヨガレッスンに行った自分を褒めてやりたい。

「洗濯」に行くか「ヨガ」に行くか、という選択のうちヨガを取ったのは、それだけストレスフルな日々だった所為もある。パンツさえあれば、洗濯物は暫く待たしておける。

一部筋肉痛が残るにも関わらず精一杯勤め上げ、漸くそれが終わったら同僚らも大成功であると褒め称えてくれたりしたので、ワタシはついうっかり「打ち上げ」でワインを呑み過ぎてしまって、翌日のヴォランティア活動には頭痛を堪えながら出掛けたのは、ご愛嬌というものである。


いや、何しろ終わって本当に良かった。

二時間の「講演」プラス「質疑応答」プラス「飲み食いしながらご歓談」という予定だったのだが、「講演」と「質疑応答」だけでたっぷり二時間を越えてしまった。

一応司会者として途中で止めようとしたのだが、この講演者が中々気前の良い人で、質問のある限りずっとそれに答え続けてくれるから、折角だからそれじゃ、とワタシも出尽くすまでやって貰う事にして、それで結局予定時間を越えてしまったのである。ワタシの所為じゃありません。


つーか、小父さん、予定の時間を過ぎても現れないから、ワタシ実は気が気じゃありませんでした。

しかも、講演会の音声録音をする事になっていて、その担当部署から機材を運んで来る小父さんもぎりぎり五分前とかに来やがるから、それもワタシ気が気じゃありませんでした。

なんなの、皆?ワタシを困らせようとしてるわけ?


そこへ持って来て、本来業務的同僚のひとりが早めに来て手伝ってくれる手筈だったのに、こいつもまたぎりぎりに来やがって、しかも既に来て手伝ってくれている同僚らとは顔見知りで無いからと混ざらず、専らワタシのところに話し掛けて来るので、忙しい最中に面倒であった。

そのうち藪から棒に、ある同僚の電話番号を知っているか、と聞いて来て、知ってるけど何故?と聞いたら、先程彼を見掛けたから今誘えば講演会に来るだろうから電話してみろ、と盛んに言うので、悪いけど今のワタシにはそんな事に構っている暇は無い、と半ばぶち切れ気味に言って人前で蹴散らす羽目になってしまったのは、残念である。

しかし「公の顔」で慌しく働いているワタシにいきなり「個人的な事」を頼まれても、全く間が悪いとしか言い様が無い。

彼方此方目を配りながら指示を与えているワタシを捕まえて、いきなり「ねえ誰某に電話しなよ」とは、何を言い出すのだ。ワタシの携帯電話は今、未だ到着しない大事な講演者からの電話待ちで、そんな下らない事で回線を塞ぐ訳には行かないのである。

しかもその誘えと勧められた同僚は、この講演会の内容には全く関心が無さそうなので、確かに来場者が多いに越した事は無いが、だからと言って無関心な奴をひとり誘ったところで、お互い迷惑なだけである。

結局その間の悪い同僚は、講演が終わったら歓談もせずさっさと帰ってしまったようなので、気を悪くしたのかも知れない。こんな事で「アフターケア」の心配までしなくてはならないのは全く面倒極まり無いが、恐らくワタシの事だからすっかり放置して、自然の成り行きに任せる事にするだろう。皆大人なんだから。



兎も角、多少苛々するような場面もあったものの、全体としては上手い具合に運んで、大変良かった。


後に協力者の名前などを挙げて全体に報告する予定で居るのだが、それによって人々がこうした言わば「勝ち組」というか「成功を収めたチーム」に自分も加わって、自分も成功者の一員になりたい、というような考えを起してくれたら好都合である。

普通は誰でも「負けが見えているチーム」よりは「成功を収めたチーム・今後も勝ちそうなチーム」に加わりたいと思っている筈である。

これまでのこの団体の執行部は、言わば「負け組」であった。リーダーシップを取る人間がひとりで全てをお膳立てして、殆ど「タダ働き」で馬車馬の如く働かされて、それでも誰も手伝わないし感謝もしない、というような状況であった。そんなチームに、誰が加わりたいと思うだろうか。

ワタシはそれではこの団体の企画執行は成立しないのだから、人々の協力を促し、何とかして「こちら側」に組み込まなければならないと主張して、「参加型執行」の体制を作り始めたのである。

それはつまり、連絡を密にして、こちらの訴えに反応を示してくれる人々には一々感謝を表明し、彼らの配慮は確実に感謝されているという事を知らしめるように心掛けたのである。その結果、彼らは更にこちらの要望に答えようと尽力してくれた訳である。

今回それが上手い具合に機能したので、ワタシはこの機会を有効利用して更なる「参加型体制」を整えようという算段である。より多くの人間を「仲間」にしてしまえば、少数の人間が雑務を含めた諸々の作業を全てやらずとも、大人数で手分けしてやった方が早いし、また一人一人の負担も少なくて済む。チームワークの良さはその効率性にある。

そうしてそろりそろりとこの執行部から足を洗って、ワタシは漸く自らのあるべき別の道を歩み進んで行こう、という目論みである。元々「負け組」であるものを、「勝ち組」または「参加するに値する魅力的なもの」のように見せ掛ける事で、ワタシが足を洗い易くする、という意味もある。



そうして気が付いたら、図書館から借り出していた本来業務の為の調べ物用の本が期限を過ぎているからとっとと返しやがれ、という連絡が入っていた。

嗚呼そうだ、すっかり忘れていた。しかも本来業務に加えて、翻訳の仕事も直ぐ仕上げなければならない事になっていた。



ワタシの場合はそういう訳で仕事関係だが、読者の皆さんの暮らしの中でも特に此処数ヶ月何だか知らんが妙に立て込んで来たなというような分野があったら、それは来年二月まで続くので、お楽しみに。


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