せらび
c'est la vie
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みぃ


2005年06月23日(木) 涼しげな初夏に相応しく、未だ熱々としないもの

先日えらい暑いと書いたのだが、その後数日して、この辺りの気候はぐっと過ごし易くなった。どちらかと言うと涼しい夏である。本来この地方では、これが普通の初夏の有様である。

時折夕立に見舞われると蒸し暑くなるが、ここ数日は思った程雨も降っていない。

ワタシは半袖に薄手のおズボンやスカートなどを穿いて、ビル内部の少々効き過ぎな冷房対策として長袖をひとつ携えて、毎日家を出る。


そう毎日、ワタシは語学の勉強をしている。テキストブックも第三回目の授業前までに漸く手元に届き、今では小論文を訳す作業に入っている。えらい進み様である。

そして少し遅れ気味とは言え、この語学学習を楽しんでいる自分に気付き、新鮮な心持ちを噛み締める。


いや、やはり日本語から西洋語を学ぶのと、西洋語から西洋語を学ぶのとでは、えらい違いですな。

日本にいた頃には、これ程まで簡単だとは思いも寄らなかった。第一全く同じのや似たような単語というのが、これらの言語仲間同士では沢山有る。文法もそれ程難しく感じないのは、それだけ日本語が特殊という事なのだろうか。


ワタシにとってこれは第三言語なので、この読み書き能力が付くという事になると、将来的に非常に大きなコモディティとなるだろう。

新たな仕事よ見つかれ。




ところでこの所こうした語学学習の為にワタシは大いに時間を割いている訳だが、実はその所為だけでこうも日記の更新が滞っている訳では必ずしも無いという辺りについての事情を、この場でこっそり言い訳しておこうと思う。



実はかねてより「腐れ縁」というべく、中々煮え切らない男ありけり。

この男、女の扱いを心得ず、度々失態を繰り返し、切れたり寄りを戻したりという事を何度か繰り返すに至ってワタシはほとほと愛想が尽き、それきり音信を絶っていた。

ある夜更けの事、別の逢瀬にて口論の後、酔っ払ったワタシは帰宅途中に誤ってこの古い男にメールを送ってしまった。

(これが本当に「過失」だったかどうかという質問は、ここでは受け付けない。)

兎に角それが元で、ワタシたちは再び連絡を取るようになった。

久し振りに話すと、彼は以前より幾分落ち着いて、極一般的な「むさ苦しい独身男性的」になっていた。

以前の彼は非常に奇麗好きで、融通が利かなくて、またそわそわとしたところがあったので、ワタシは一寸心配していたのである。

だからこの変化は、ワタシには大変好ましく思われた。ここ数年のセラピーが功を奏しているものと見える。

彼の様子は随分違っていて、例えばベッドでも色々と事情があったのだがそれも格段に改善されていて、ワタシは目を見張った。

(ちなみに大きさの話ではないので、念の為。)


細かい話は端折るけれども、ワタシはこの男にもう一度チャンスを与えてみる事にしたのである。

彼も少しずつ成長している。そして以前と比べても、もっと成長したいとかもっといい男になりたいとかいうような意欲もあるようなので、この際ワタシはこの気の毒なまでに女の扱いに不慣れな男の手を引いて、こっちよベイビーそうよそこそこ!と導いてやろうと思うのである。


以前はそれすらも嫌がったのに、最近ではそうでも無いの。吃驚だヮ。


それがまたしても大きな時間とエネルギィの無駄に終わるかも知れない訳だが、まあ今のワタシを取り巻く事情も随分違っているから、以前程の痛みは無いだろうと思う。

それにそのうちワタシも、近いうちこの街を出て行こうという訳だから、それまでの話で終わる可能性も大。


何だかコドモを相手にしているみたいだけれど、恐らく一般に男というのは、そういうものなのでしょう。


とこれをご覧のお姉さま方がきっと頷いていらっしゃるだろうと想像しながら、ひとつ子育ての予行演習のような心持ちで取り組んでみようと思う。


本格的な夏は、未だ来たらず。


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