せらび
c'est la vie
目次昨日翌日
みぃ


2004年11月22日(月) 長い連載随筆が終わったところで、これまで貯めていた日々の事などを書く

この間終えた仕事の報酬が入ったので、すっかり機嫌を良くして、冬物衣類を買いに街へ出た。そうして気付いたのだが、ワタシと来たらここ数年、衣類を殆ど新調していなかったらしい。何しろここの所忙しく暮らしていたものだから、そんな気分にもなれないでいたのだ。だから下着等の必要に駆られて買った物以外に、碌な服が無い。

流行はそれとなく見聞きしていたけれど、実際自分の身に着ける物となると、余り時代を反映した物を持っていない。それはそれで面倒が無くて良いけれど、花も恥じらう独身女性のワードローブとしては、何だか味気ない気もする。


どうやら今年流行っているのか、うちの近所で良く見かける物のひとつに、「キルトジャケット」というのがある。実は以前からこれが欲しいと思っていて、春に偶々セールで見つけたのを買っておいたのだが、まさかこれが後に流行るとは知らなかった。流行を先取りしたようで、中々気分が良い。

ワタシの買ったのは伊太利亜製のもので、実はお子様用サイズのうち一番でかいやつである。「一番でかい」とは言っても、かの国とこの国のサイズには随分隔たりがある。この国の女性用の小さい方のサイズを着ているワタシが着れば、それは袖が少々短いし、全体的にぴったり、かつかつという印象である。

しかしこの国では、ワタシが気に入るようなデザインだとかカッティングだとか、そういうのに中々出くわさないから、一度それに近い物を見つけたらさっさと買ってしまわないと、後で豪く後悔する羽目になる。だからこの時も、値段を聞いたら即購入を決めた。

しかしワタシの肌色には、少し色が薄過ぎる気がする。だからそのうち暇が出来たら、濃い色の服と一緒に洗って色を足してやろうかと、少々荒っぽい事を目論んでいる。

兎に角このキルトジャケットが、今年の唯一の買い物だったから、これはいけない。これ程ファッションに無関心では、来る筈の待ち人も来ないかも知れない。それはいけない。

そう思い立って、この度久方ぶりに買い物をしてみた次第である。

明日は戦利品をご紹介してみようと思う。


昨日翌日
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