日記...abc

 

 

- 2004年02月10日(火)

「子どもは親の思うようには育たないものだ」と、よく言われる。

確かにそうだとは思う。

でも私は、ある時点までは親の思うとおりに育ってしまったのかも

しれない。


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小さなことを言えば、私の母親は、私に関して母親として気になることは

たくさんあったことと思う。



食べ物に好き嫌いがあったとか
ひょろひょろと痩せていたとか
体育が苦手だったとか
内気でもじもじした子だったとか
ピアノを習わせても一向に上達しないとか
本ばかり読んでいる、とか。




しかし、例えば進路は、母の思うとおりのコースを、私は歩んだ。

高校も大学も、母の希望の学校に入学した。

グレもせず、不登校もせず、大病もせず、無事に成人した。


成人してからも、門限を破ることもなく、犯罪も犯さず

振り袖を買って貰えばにっこり笑って写真に撮られ

お見合いしろと言われれば素直にお見合いをし

その人との結婚は反対だと言われれば、従った。





それだけでも充分、思い通りに育ったのではないか。

そんな私に、母はまだ求め続ける。



飛べば、もっと高く飛べと言われ
走れば、もっと速くと言われ
常にもっともっとを求められ
いまだに求め続けられていて
ここ数年、私は少し疲れている。


親の思うとおりに育ち過ぎたのかもしれない、と思ってみたりもする。


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