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HEAVENLY FATHER FEEDS THEM
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ミサリ



 マティス展




仕事がお休みだったので、美術館に行ってきた。
まえに一度だけテレビで見たことがある「マティス」。
なんだか惹かれた。

帰ってきて早速影響を受けて切り絵を・・・。これは即興作品。
マティスの「ブルーヌード」ならぬ「ブルーモモヨ」
(ももよは、服を着ない裸族ですから、やっぱりブルーヌードでしょう。)


展覧会はとにかくおもしろかった。
切り絵ばかりかと思ったら、そうではなかった。
切り絵はもう晩年、おじいちゃんになってからの数年のことだったらしい。
油絵もたくさんあった。
正直、あまりのタッチに素人の私には「おっちゃん、へたすぎるで・・・。」と心で叫んでしまった。
しかし、そのへたに見える絵も、実は何枚も、何枚もの書き直しをした過程があって(それも展示)「おっちゃん、ごめん。私が悪かった。おっちゃんはえらいよ。」と心で叫んでいた。

展示も最後の方に来て、いよいよ有名な切り絵たち。あっとおどろく。そばでみると紙は色紙ではなく、一枚一枚手で塗られたものと分かる。そして、配置や、形の試行錯誤の跡、跡。
「おっちゃんすごいよ!!」さらに心で叫んだ。


前に、テレビでも言っていたが、彼は最後の作品として、教会をデザインしたそうだ。ベッドの中から長い棒の先に木炭をつけて、壁にデザインをしたという。
そして、完成した教会!
こんな教会見たことない、というデザイン。それでいて静か。
後ろの壁にはめこまれた白いタイルには、「キリストの十字架までの道のり」がシンプルな線だけで描かれている。しかも1,2,3・・・と番号入り。
そして正面と脇には青と緑と黄色だけのステンドグラス。それも切り絵のようなデザイン。明るい光で輝いて見える。床や壁にも三色が映って光る。


今日知ったことは、そのステンドグラスのモチーフは「いのちの木」なのだということ。

聖書、創世記3章の終わり。人には「いのちの木」への道が閉ざされてしまう。激しく回る炎の剣によって。それは人の罪ゆえだった。
しかし、それはさばきで終わらない。
よく考えてみれば、ここで「永遠のいのちの木」が抹消されたのではなかった。むしろ神は炎の剣によってそれを堅く保持されていたのではなかったか。

やがて、新約の時代になり、そのプロペラのように鋭く回る炎の剣の中に、キリストが身を切り裂きながら飛び込んでくださったことを私たちは知っている。罪人のために、命がけで、永遠の命の木への道を開いてくださったではなかったか。


後ろの壁に十字架の受難。前にいのちの木・・・。そんなことを思いながら、しばし感動にふけったのであった。

2004年11月18日(木)
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