Rei's column
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今日、仕事上で本当に信じられないことが起きた。
内容は・・・説明したくもないです@笑
幼稚園児並の常識しか持ち合わせていない自分より確実に2回り以上年上のヤツと なんでこんな下らない話をしなければいけないのかと思うと死ぬほど疲れた。
こっちのやり方が気に入らないのは結構だが電話の向こうで何やら悪態ついてるジジイを 本気で潰してやりたくなった。 がしかし 言い合っては所詮、同じレベルに落ちると念仏のように繰り返して耐えた。
電話を切って、激しくこう思った。
フリーではロクな仕事も出来ず、社会人としての常識も持ち合わせない無能力者のクセに 汗水垂らして働けないような半端モノは飢え死にしてしまえばいい、と。 本当に乱暴なくらいに。
深呼吸をして反復する。 これは仕事なのだ、と。私が個人としてあたるからアタマに来るんだ。 落ち着け、落ち着け・・ 所詮はこういう人間は淘汰されていくのだから、とクールダウン。
真面目さもアタマの良さも人の良さも どれひとつもちゃんと持ち合わせていない人間がやっていけるほど 残念ながら今の世の中は甘くない。
・・みんな、生き残りを賭けて一生懸命やっているのだから。
私は自分の周りを用心深く構築して 危険性のあるモノをことごとく排除すべく行動し おかげで今は快適な環境を維持しているけれど
一歩外へ出た途端に、この始末。
所詮私は小さな自分の村の中の王様にすぎないのだと思い知らされる瞬間。
こんな下らないジジイに悪態つかれてナメられるような自分が悔しいと本気でそう思う。 だったら次回の仕事でも必ず私はトップを獲る。と。
それしか方法が見つからない。
勝ちあがって違う場所へ上がっていこう。 いつもいつも、そう思う。
でもそうやっているウチに自分のまわりはちゃんといい具合に構築されていって そのうち勝ち負けはあんまり関係なくなるのだけど・・@笑
時に、世の中や他人に蹂躙されたと嘆く女子の話を聞く。 ・・その怒りはホンモノだろうか?
その時さんざん涙しても喉元を過ぎれば忘れてしまってはいないだろうか??
私は絶対にスルーしない。手が震え、悔し涙が溢れるのを堪えたら 自分に確実にその感覚を刻みこむ。決して忘れない。 何年かかってもかならず達成してみせる、と決意表明をする。
下らない相手のことなんてどうでもいい。
下らない相手に関わって嫌な思いをするような非力な自分が許せない。
そして同じくらい、そういう事に関わらないで生きていくという 真面目な環境の構築は大事なのだとそう思う。
私は自分から選んで単身アンダーグラウンドな環境に下りた人間だから こういう目にあうのも仕方のないことだし だからこそ自分の腕一本、力をつける以外に方法が無いのだけれど。
普通にしていれば触れなくてすむ問題もたくさんある。
まっとうな(という言い方も変ですが)環境を選んでいれば 全然違った生き方をしていたのかなあ・・ とぼんやり考えてみたりすることもあるけれど ・・考えたところで自分をリセットすることなど出来はしないのだし、と自分の背中を押す。
何かを失くしても仕方がないのだと思える。 何かを得るその代償に。
モードがチェンジしてぼやけていた頭が冴えはじめるとき きっとまた私は何かを無くしてしまう、と本能的に感じるけれど それでもいいとさえ思う。・・本当は、死ぬほどよく無いのだけれど@笑
だって仕方がない。 まだこの地点は、満足すべき地点では無いのだから。 ここで満足したら絶対に最後、後悔する。だから行くしか方法は無い。
と、いう決意が沸き立つ瞬間@笑
その腹立たしいことの後、池袋の駅前でふと「いかにも」なオニーさんが視界に入りました。
金髪に近い茶髪。季節に合わない黒のダブルのスーツ。手にはヴィトンのケースバッグ。 年は・・・ 私と同じくらいかもう少し、下か。
路駐がジャマな車道から進み出て、彼は慣れた手つきですうっと手を挙げてタクシーを拾いました。
タクシーが止まって、ドアが開くと彼は後ろを振り返ったのです。
・・そこには綺麗な彼女、と思いきや
杖をつき、紙袋を下げ、腰が大きく曲がった小さなお婆さんの姿が。
彼はあっさりとした仕草で「どうぞ」という素振りをするとまた慣れた手つきで次のタクシーを拾い お婆さんに余計なお礼を言わせる隙も作らずすっとそのタクシーに乗り込んでしまいました。
彼のテリトリーがいかなる場所であろうとも 構築されている世界にはきっと曇りはないのではないか、と そんな風に思いながらしばらくそこで佇んでしまいました。
うまく表現できないけれどなんというか、捨てたモンじゃないんだよな みたいな。
どこのどんな場所にも「似非」は偉いフリをしているし 掃き溜めにも鶴はいる、ということか。
本当のことは目には見えない。 言葉や見た目ですべてを計っていては何もわからない。
この2つの出来事のコントラストに軽く目眩を覚えたそんな一日でした。
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