あたたかなおうち
華
■
■
■
■
■
■
指輪
私の手は、子どもたちに負けないくらい小さくて、幼い。
化粧っ気のない指に
不釣合いなほどに輝くのは、一粒のダイヤモンド。
エンゲージリングが嬉しくて嬉しくて
何度も何度も左手で空を仰いだ。
昼も夜も飽きずに眺める私を
祐ちゃんは笑って、優しく包み込んだ。
あれから時を重ねて、思いを重ねて
いつの間にかなじんできた指輪を
それでも毎日ふと眺める。
もうすぐここに、もうひとつの指輪が重なる。
結婚式まで、あと半年。
2006年08月03日(木)
≪
≫
初日
最新
目次
MAIL
My追加