あたたかなおうち



 あいさつ

新しいスーツを身にまとった祐ちゃんが
座布団をよけて姿勢を正す。

私を守り、育ててくれた最愛の両親を前に
祐ちゃんは強い決意を口にする。
時折私に目を移す祐ちゃんに
私はただ、黙って、頷きながら微笑む。

華さんは、僕が全力で幸せにします

祐ちゃんが深々と頭を下げ
両親もまた頭を下げた時
まるで一枚の写真のように
静かであたたかい瞬間が訪れる。

2006年01月07日(土)
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