あたたかなおうち



 寝言

夜、布団の中で
今日あったいろいろなことを祐ちゃんに報告する。


考えたこと、感じたこと、
日常の中で起こったささいな出来事。


それでね、それでね…と子供のように私は話す。
祐ちゃんは優しく相槌を打つ。


腕枕している手が
ゆっくりと頭をなでていてくれている。


そのとき祐ちゃんが突然口を開いた。
じゃあ、それ黒板に書いて
私は驚いて祐ちゃんを見つめる。


祐ちゃんがはっと気づいて決まり悪そうに笑う。
私も笑う。
寝ぼけてたんだね
笑いながら優しい気持ちになる。


祐ちゃんは夢の中でも先生なんだね。

2004年11月29日(月)
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