|
|
■■■
■■
■ 完敗
日曜日はお昼まで二人で寝ている。 昨日は夕方から私がバイトだった。
バイトまで図書館で祐ちゃんのお仕事に付き合う。 5時までには余裕で終わるから、 バイトの前にル・グレのケーキを食べよう と祐ちゃんが言う。
私はそのケーキが大好きで 何より祐ちゃんと出掛けるのが嬉しくて とても楽しみになる。
でも、思いのほかお仕事はたくさんあって、 結局終わったのはバイトの10分前だった。 お仕事だから仕方がない。 分かってはいても、目に涙が浮かんでしまった。
祐ちゃんはちゃんと気がつく。 泣いてるの?ごめんね、ごめんね 私はあわてて否定して、笑顔でバイトに向かう。
帰ってくると、祐ちゃんは本を読んでいた。 あっ 冷蔵庫の中のとって と言われる。 これ? オレンジジュースを取り出す。 違う違う じゃあ、これ? 飲むヨーグルトを取り出す。 違くて違くて
奥に黄色い袋が見える。 あっ、これだね
手に取った瞬間になんだか分かった。 袋の中に小さな箱が入っている。
ル・グレのケーキが2つ入っていた。 お詫び。今日はごめんね。
こういうところにかなわない。 祐ちゃんは私を簡単に幸福にしてしまう。
2004年10月18日(月)
|
|
|