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■ F1、国際控訴審がマス・ダンパーは違法と判断
2006年08月24日(木)
F1第12戦ドイツグランプリの直前に、それまで合法と認められていたマス・ダンパーが突然禁止されことを受け、このマス・ダンパーを昨年から先行して開発を進め、今シーズンから実戦投入しその恩恵を受けてきたルノーが控訴していました。それから今までマス・ダンパーは合法か非合法か判断が揺れていましたが、昨日23日、ヒアリングを終えた国際控訴審が「マス・ダンパー」は違法であると最終判断しました。
同控訴審には、他の全チーム関係者も出席し、技術部門の責任者らがそれぞれの意見を申し述べ、その結果、このシステムはレギュレーションで禁止されたエアロダイナミックスに関与する動的装置と判断され、違法ということになったようです。 これでルノーは今シーズンの快進撃の大きな原動力となっていたマス・ダンパーを今後使用できなくなり、戦力ダウンを余儀なくされるのは必至と見られています。
……非常に政治的ですね。
ルノーは前述の通りこのマス・ダンパーを昨年から他チームに先駆けて先行開発し、わざわざ開幕前にFIAに確認を取り、合法であるとのお墨付きをもらった上で、クリアな状態で今シーズンの開幕戦から第11戦まで実戦に投入してきました。 ところが、シーズンも折り返し地点を過ぎた今になってこれが突然違法と判断されるのは、納得がいきませんね。まあ、FIAが出る杭を打ってフェラーリのライバルであるルノーの戦力をそぎ落とし、フェラーリが今後のチャンピオンシップで有利になり、終盤に向けてタイトル争いがより面白くなるように操作したということなのでしょう。
FIAはこれまでにも、フェラーリに対しては新技術の使用を黙認しつつ、ライバルチームの新技術は禁止してフェラーリ有利に働くよう操作してきましたから、今回のマス・ダンパーの禁止も「またかよ……」とウンザリしてしまいますな。
フェラーリって、FIAにお膳立てしてもらえないとタイトルが獲れない、弱くて情けなくてずるがしこいチームなんですよねえ。これってスポーツと言えるのでしょうかねえ。FIAによる、フェラーリとシューマッハのタイトル獲得を目指すというゲームに、他のチームやF1ファンが付き合わされているだけじゃないですか。
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