Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 F1のポディウムに『君が代』流れる!
2006年08月06日(日)

 いや〜!近年希に見る面白いレースでした!こんなに面白いと思ったレースは1999年のフランスグランプリ以来でしょうか。あの時も雨のレースでしたが、今回のハンガリーグランプリ決勝も今シーズン初のウエットコンディションの中、大波乱のレース展開となりました。そしてこのレースの最後には、歴史的瞬間が待ち受けていましたね!

 今回のレースは今シーズン初のウェットコンディションであることもさることながら、今年で21回目を迎えるハンガリーグランプリでも初めての雨という歴史的な状況。そんな中、昨日の予選で4番手につけていたジェンソン・バトン(ホンダ)がエンジン交換によるペナルティで14番手に下がったため、ペナルティで後方スタートとなったミハエル・シューマッハ(フェラーリ)が11番グリッドに繰り上がりました。これで同じくペナルティで後方に下がっていたアロンソは、さらにシューマッハとのグリッドが離れてしまうこととなりましたが、13番手だったレッドブルのクリスチャン・クリエンがピットスタートを選択したため、奇しくもアロンソの前のグリッドが空き、アロンソの目の前にはシューマッハのテールが見えるという形となりました。

 そしてレースがスタート。タイトルを争うシューマッハとアロンソは雨の中絶好のスタートを決め、オープニングラップで何と早くもシューマッハが4位、アロンソが6位とともにポイント圏内にジャンプアップしました。さすがはタイトル争いを争っているだけあって、マシン性能もドライバーの気迫も、他のライバルとは歴然の差がありますな。

 ところが、16周目に5位のシューマッハを1コーナーでジャン・カルロ・フィジケラ(ルノー)がパスした際にシューマッハと接触し、シューマッハはフロントウィングを損傷して緊急ピットインするという事態に。そして上位陣がピットインする中、燃料を積んでスタートしたとみられるアロンソがついに首位に立ちます。その後26周目には2位を走行していたライコネンが周回遅れのリウッツィに追突してクラッシュし、これによりセーフティカーが導入され、多くのドライバーがピットストップへ向かいました。シューマッハはすでにピットインを済ませていたことが功を奏し、7位に浮上します。

 そして51周目、最初の大きな波乱が待ち受けていました。トップのアロンソがピットインしてコースに戻った直後にマシンコントロールを失ってスピンを喫しコースアウト。原因はタイヤ交換の際のトラブルと見られ、ポイント首位のアロンソが優勝を狙える位置にいながらにして、何とピット作業のミスでリタイヤとなってしまったのです。
 これでシューマッハが有利となり、アロンソとのポイント差を縮める大きなチャンスが巡ってきたわけですが、そのシューマッハにも不運が待っていました。

 レース終盤、コースコンディションはドライになっていき、アロンソが消えてトップになったジェンソン・バトンは後続とのギャップを築くと、緊急ピットインでドライタイヤに変更します。しかし2番手に浮上していたシューマッハはそのままインターミディエート(晴雨両用)タイヤで走行を重ねることを選択します。これが運命の分かれ目となり、レース終盤、シューマッハは背後に迫るペドロ・デ・ラ・ロサ(マクラーレン・メルセデス)の猛追を凌ごうとしますが、あと4周のところで叶わずポジションを譲ります。そしてその翌周、ついにシューマッハのインターミディエートタイヤが悲鳴を挙げスローダウン。ガレージにマシンを収め、無念のリタイアとなってしまいました。アロンソに続き、タイトル争いの主役がチェッカー直前に姿を消すという意外な結末でした。

 そしてもう一つの結末は、ホンダのジェンソン・バトンが初優勝を挙げるという素晴らしい結末でした。バトンも初優勝ながら、ホンダ自身もBARにエンジンを供給していた第3期ホンダでは初めての優勝、今年からオールホンダ体制になったため、そのオールホンダとしてはジョン・サーティースが挙げた1967年イタリアグランプリ以来39年ぶり3勝目となりました。

 そして今回のハンガリーグランプリの本当の素晴らしい結末は、レース後の表彰台!表彰式では優勝ドライバーと優勝チームを称える国歌が流れるのですが、まずはバトンを称えるイギリス国歌が流れ、そしてその後、ホンダを称える日本の国歌『君が代』が流れました!F1の表彰台で、ついに『君が代』が流れたんですよ皆さん!2勝を挙げた第1期ホンダ時代は表彰式でチームを称える国歌が演奏されていたかどうかは不明で、もしかしたら、F1の歴史で初めてとなる『君が代』かもしれませんよ!

 いや〜マジ泣きました!目から取り留めなく涙がこぼれ落ちました!ハンガロリンクの表彰式で演奏された『君が代』は、日本で演奏されるものとは若干演奏方法が異なっていて新鮮ではありましたが、あの荘厳で神々しい『君が代』のメロディが高らかに流れたときは、めちゃくちゃ感動しましたね!
 僕は以前からVoiceで「トヨタかホンダが優勝すれば『君が代』が流れる、だからとりあえずどちらかに優勝して欲しい」と書いてきましたので、バトンが優勝した瞬間に「これでついに『君が代』が聴けるなあ」などと思いながら表彰式を楽しみにしていたのですが、実際そのシーンを目の当たりにして、これほど感動するとは思いませんでした!

 今回は上位陣が次々と脱落し、しかも雨の中大混乱となった中での思いがけないホンダの優勝劇でしたが、現実は実力でホンダかトヨタが優勝できるのはまだまだ先の話になりそうです。しかし、内容はどうあれホンダが第3期F1で初勝利を挙げ、『君が代』がF1の表彰台で流れたと言うことは紛れもない事実です。今後は実力で優勝できるチームになって、聞き飽きてしまうほど『君が代』を聞かせて欲しいです。そしていずれは、一番最初に『君が代』が流れるようになって欲しいものですね。

 それにしてもバトン……14番手スタートからよくやった!!



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