Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 スーパーアグリ、新型車SA06シェイクダウン!
2006年07月21日(金)

 日本のF1ファンの間でも、スーパーアグリを応援するF1ファンとそうでないF1ファンとでは、その温度差は非常に大きいのですが、少なくともスーパーアグリファンにとっては、待ちに待ったビッグニュースと言えるでしょう。そう、佐藤琢磨を応援するものとしては、昨年の最大のF1ニュースが11月1日のスーパーアグリF1参戦発表であるならば、今年もっとも大きなF1ニュースが、いよいよシェイクダウンを果たした待望のスーパーアグリ新型マシン「SA06」のデビューでしょう!

 ……え?それのどこがビッグニュースなんだって?

 ……モントーヤの引退の方がよっぽどビッグニュースだろって?

 ……まあ、確かにモントーヤの突然の引退劇も衝撃的でしたが、やはりSA06のデビューはスーパーアグリフリークの僕にとっては待望でしたからねえ。やはりこのニュースにはどんなニュースも敵いませんよ。そりゃミハエル・シューマッハ引退だったらひっくり返りますけどね。それに昨年11月1日のスーパーアグリF1参戦発表だって、6台のみのアメリカグランプリの衝撃なんて吹き飛んでしまいましたからねえ。

 スーパーアグリは11月の参戦表明から、旧アロウズの4年落ちのマシンをベースに急場ごしらえでSA05を組み上げ、初めてのF1グランプリシーズンを戦ってきました。シーズンと同時進行で新型車SA06の開発も進められていましたので、SA05は特にこれと言って大した改良をすることもできず、グリッド最後尾の常連になりながらも決して腐ることなく一生懸命戦ってきました。その努力が、ついに報われるときが来ました!いよいよSA06が今週19日にシルバーストーンでシェイクダウンを果たし、30周を走破したのです!そして来週末におこなわれるF1第12戦ドイツグランプリで、いよいよレースデビューします!

 SA06の最大のポイントは新しいギヤボックスの採用で、エンジン位置も下がり、マシンの後部が非常に効率的に性能を出せるようになったそうです。マシンの後部が効率的になったというのは、ホンダのマシンが採用するものと同じ小型で高性能のギヤボックスを使用することで、リヤ部分の絞込みを強め、空気の流れを増進し、より安定したリヤの動きを手に入れたということです。F1マシンはもちろん全体の性能向上が速く走るための必須条件ですが、特にリヤの安定はキーポイントになります。

 実際にレースで走るのは来週末のドイツグランプリからですが、シミュレーションでは旧型車SA05より2秒近く速いラップタイムをマークしたそうですから、ドライバーやチームのみならず、ファンも期待してしまいますよね。スーパーアグリの目下のライバルはミッドランドの2台ですが、ドイツグランプリからはSA06で、ミッドランドを打ち負かしてもらいたいものですね。

 なお、今回シェイクダウンを果たしたSA06はまだ完全体ではなく、このあとフロント部分の開発を進め、第14戦トルコグランプリまでには完成されたSA06が見られるそうです。そうなればさらなる進化も期待できそうですね!

 思えば開幕当初は第4戦サンマリノグランプリまでには新型車が用意できるはずだったのが、それが第8戦イギリスグランプリに延び、さらにそれが延期されて第11戦フランスグランプリまでには何とかという話になり、最終的に1戦延びてドイツグランプリに確定。

 ……長かった。

 しかし、僕はこのSA06が期待外れな結果に終わったとしても、決してスーパーアグリを見放したりはしませんぞ!スーパーアグリには少しでも長い間F1の世界にとどまって、いずれは優勝争いができるまでのチームに成長して欲しいものですな。

 それにはまず、本家のホンダに頑張ってもらわないと困りますけどね……。



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